2022(令和4)年度北海道高校入試。この年度は新学習指導要領の元で行われ、裁量問題が廃止されるなど新しく対応を迫られる年となっています。
又、残念ながら2020年以降、感染症などの状況によって不透明な部分を抱えながら受験シーズンを迎えています。2022年も実際の高校受検に際しては学校や文部科学省、教育委員会の最新の情報にご注意ください。
出願から入学まで、受検生はラストスパートの時期です。保護者は見守るしかありませんが、各高校の出願状況(倍率)チェックや受検生の健康管理、入学準備など非常に忙しい時期となります。それに加え、刻々と変化する状況にも対応していかなければなりません。
少しでもお役に立てるように、出願から入学までの流れを時系列に沿ってまとめます。
これ以前のスケジュールの流れはこちらの記事へどうぞ
北海道公立高校の出願
受付期間
北海道公立高校の出願の受付期間は次の通りです。
●出願の受付期間:2022年1月19日(水)〜1月24日(月)
公立は一般・推薦とも出願受付期間は同じです。
但し、在籍中学が取りまとめて上記の期間に出願を行うので、受検生が中学に願書を提出するのはもっと早い時期となるでしょう。在籍中学の指示に従って、提出期限を守って提出しましょう。
中学校によって、2学期中に願書配布と提出を済ますところ、2学期末に配布され冬休み明けすぐに提出するところがあるようです。在籍中学で記入の指導があると思うので、それに従って願書は受検生本人が記入します。
入学検定料
入学検定料は保護者が準備する必要があります。銀行営業日を考慮して余裕を持って準備しておくといいでしょう。
検定料は道立・市立共に、全日制:2,200円。定時制:950円です。(2021年度の金額)
現金ではなく道立高校は「北海道収入証紙」で。札幌市立高校は指定の振込用紙で振込をしておき、それぞれ指示通りに願書の指定の位置に貼り付け提出します。中学によっては、北海道収入証紙は貼らずに願書と一緒に提出するよう指示され、貼付は学校で行う場合もあるようです。在籍中学の指示に従いましょう。
北海道収入証紙は北洋銀行などで購入できます。詳しくはこちらの記事でどうぞ。
公立出願状況の発表
公立の推薦・一般の出願状況は、時期に合わせて複数回発表されます。これは受検先の出願人数や倍率が分かる、貴重な資料です。倍率などの状況を見て希望する場合は、一般入試は一度だけ出願先を変更することができます。推薦入試は不合格になった場合の再出願はできますが、当初の出願変更はできません。
ただ受検直前のデリケートな時期ですので、倍率に関わらず本人の希望を優先することが第一だと思います。
当初の倍率
最初の出願状況は、願書を出してすぐの時期に発表されます。ここで当初倍率が分かります。
●当初の出願状況の発表:2022年1月26日(水) 10:00
2022年度の石狩・札幌の当初の出願状況についての記事です。
2022年度の石狩以外の道内の当初倍率と推薦人気校についての記事です。
一般入試は出願変更ができる
これを見て一般入試の出願先を変更したいと思った場合は、在籍中学校に相談してみてください。ちなみに当初出願した課程と学科により変更先に制限を受けます。
普通科から普通科・外国語関係の学科・理数などへの変更は問題ありませんが、工業・商業などの専門学科と普通科の行き来はできません。普通科と総合学科の行き来はできます。(いずれも全日制の場合)
分かりにくい複雑なルールがあるので、変更を考えた場合は中学に相談しましょう。
出願変更の受付は下記の期間となります。
●出願変更の受付期間:2022年1月27日(木)〜2月2日(水)
受付期間の間の出願人数の動きが分かるように、中間状況の発表が各高等学校で行われます。Web掲載はなし。
●出願変更の状況の発表・中間発表:2022年1月31日(月)
受付期間終了後の状況が分かるのはこの日です。
●出願変更の状況の発表・最終発表:2022年2月14日(月) 10:00
出願変更後の状況が発表されました。
再出願後の出願状況
しかしまだ倍率は確定ではありません。公立高校の推薦入試で不合格になった場合、一般入試に再出願することができます。
推薦不合格者の再出願後の状況・最終の倍率が分かるのは入試直前です。日程は以下の通りです。
●推薦入試後、再出願後の出願状況の発表:2022年3月1日(火) 11:00
3月1日発表の再出願後の出願状況(一般入試の最終倍率)
公立推薦入試
2022年度の石狩・札幌の推薦の倍率についての記事です。
推薦の面接日は以下の通り。
●推薦入学面接日:2022年(令和4年)2月10日(木)
●推薦合格内定者の通知:2月18日(金)まで
●推薦合格内定者数の発表:2月18日(金)
公立高校の推薦入試制度やスケジュールについてはこちらの記事をどうぞ
私立一般入試
私立高校の一般入学試験は日程が2つあります。どちらの日程で試験を行うか、面接を加えて2日間の試験日を採用するかどうかはそれぞれの学校によって異なります。日程が重なる学校は受験できませんので、私立高校の一般入試は基本的に2つまでしか受検できません。2022年の日程は以下の通りです。
日程
●A日程:2022年(令和4年)2月15日(火)
【学校によって面接等がある場合は、15・16日】
●B日程:2022年(令和4年)2月18日(金)
【学校によって面接等がある場合は18・19日】
詳しくはこちらの記事をどうぞ
志願状況・倍率
2022年の北海道私立高校の志願状況がでました。
私立一般入試の準備
そのほか、私立一般入試の準備と当日の心構えなどについてはこちらの記事をどうぞ。
北海道の私立高校の一般入試当日と、前日までにしたいこと
私立推薦入試
私立高校が第一志望の場合には検討したい推薦入試。北海道の私立高校の推薦入試の面接日は1月下旬に設定されることが多いですが、学校によって異なります。出願の時期も早いので、受検する高校の案内に従って行いましょう。最近ではWeb出願が出来る高校もあります。
なお、入学手続きの締め切り日は公立高校の合格発表より早く設定されていることが殆どです。
北海道市立中学高等学校協会のサイトでは、手続き締め切り日を含めた北海道私立高校の推薦入試日程の一覧が確認できます。
北海道市立中学高等学校協会:令和4年度私立高等学校(全日制)推薦入試日程等一覧
公立一般入試
いよいよ公立の一般入試です。
●学力検査日:令和4年(2022年)3月3日(木)
【学校によっては面接等あり。その場合当日、もしくは翌日が面接日】
なおインフルエンザなどの場合を対象に、別日、別問題の追検査が実施されます。追試の日程は次のようになっています。
●追検査:令和4年(2022年)3月14日(月)
公立高校の一般入試でも面接がある場合もあります。
北海道公立高校一般入試は面接がある高校も。どんな準備をする?
自己採点と予想最低点について
発表まではどーんと構えておくのもいいですが、自己採点をしたい場合は「予想最低点」を確かめるのもいいと思います。予想最低点とはというこのくらいの点数が取れたら合格できるのではないかと、塾や教育産業が予想して出している点数です。
この記事では予想最低点と問題をチェックできるサイトなどをまとめてあります。
高校入試スケジュール:合格発表から入学手続き
公立の合格発表と入学手続き
合格発表の日程は以下の通りです。
●合格発表日:令和4年(2022年)3月16日(水)
合格発表についてはこちらの記事をどうぞ
入学手続きについてはこちらの記事をどうぞ
私立の合格発表と入学手続き
私立高校の合格発表日・入学手続きは学校と受検方法によって異なりますのでそれぞれ募集要項で確認しましょう。
北海道の私立を一般入試で受検した場合(効率との併願)の入学手続きの締め切りは、公立の合格発表を待ってくれるところがほとんどです。ただし例外もあって、早めに手続きを締め切り、延納措置を取るところもあります。
北海道市立中学高等学校協会のサイトでは、手続き締め切り日を含めた北海道私立高校の一般入試日程の一覧が確認できます。
北海道市立中学高等学校協会:令和4年度私立中学校一般入試日程等一覧
追加合格・2次募集
公立高校では追加合格が出る可能性があります。
追加合格
公立追加合格者の通知は、例年合格発表の翌日に行われますので、連絡が取れる状態でいましょう。道教委の一般入試選抜実施要項を見ると、例年通り合格発表翌日に追加合格の通知を行うとの記載があります。
追加合格の通知がある場合の日時は次の通りです。
●追加合格の通知:2022年3月17日(木)9:30〜16:30
※参考までに過去の記事です。
北海道の公立高校の追加合格について。高専と公立の併願のこと
公立2次募集
公立2次募集人員の発表は、追加合格の通知後に行われます。
●2次募集の募集人員の発表:2022年3月18日(金)
出願の受付は2022年3月22日(火)〜3月23日(水)です。
1月〜3月のスケジュール管理に
突入すると戻れない高校入試シーズン。頑張る受検生を応援するために保護者が出来ることは、体調管理、スケジュール管理、情報収集、お金の管理ですね。やることが多い時期ですが、高校入学までの流れを頭に入れて、次にやることを知っておくと慌てずにすみます。
この記事は新しい情報が入り次第記事のリンクを追加していきますので、忙しい1月〜3月のスケジュール管理に利用していただけると幸いです。
参考:北海道教育委員会 令和4年度(2022年度)道立高等学校一般入学者選抜実施要項