2022(令和4)年度 北海道・札幌 高校入試の関連記事

ただでさえナーバスになる受験シーズンですが、2020年以降緊急事態宣言やまん防が頻繁に出され、受検生は急遽変更になる受験情報への対応を迫られることが増えました。

イレギュラーの対応にフォーカスして、2022年の北海道高校入試の注意点をまとめます。

【シリーズ】2022年度北海道高校入試はここに注意!
学力検査の変更
市立札幌旭丘と札幌大通の変更の影響は
③イレギュラーへの対応(この記事です)

大学入試指針改定の年末の騒動

秋頃の様子から今年は過去2年に比べて落ち着いた受験シーズンになるかと思いきや、年末から過去に匹敵、又はそれ以上に受検生の心を乱すような「大学入試指針改定」の情報が飛び交う事態となりました。

この改定は学入試だけの問題ではなく、文科省は感染対策について高校・中学受験でも大学入試に準じた形で行われると発表しています。

クリスマスイブの突然の発表直後から変更や撤回があり、「症状の有無にかかわらず受験を認めない」という当初の基準からは大分緩和されたものの、まだ制限は残っています。

そして今後も突然の方針変更の可能性はあることから、情報をチェックしておかしいことがあればはおかしいと、受験生の目線から伝えることも必要なのではと感じています。立場が違うと気付けないこともありますので。

北海道公立高校入試の感染に関する注意点

北海道教育委員会のサイト、高等学校入学者選抜情報のページ
各種通知・リーフレットにある「高校を受検する受検生・保護者の方へ」で感染防止のための注意事項を確認することができます。ケース毎に条件が決められているので、詳しくはリーフレットや中学からのお知らせでご確認ください。

ただ受検生本人は、本来の試験対策以外はあまり気にせず過ごすことが大切なのかもしれません。

面接と下見が中止になったことも

2020年度の北海道公立高校入試は、緊急事態宣言下の休校中の入試ということで、一斉の前日の下見や面接が急遽中止となりました。

今年もそうなる可能性は否定できませんから、中学からのお知らせに注意しましょう。又北海道の公立高校の面接は、制度上、合否に大きく関係はしないはずですので、もし中止となっても結果にそれほど影響はないと思われます。

下見に関しては、出来れば受検生が一度も会場となる高校へ足を運んだことがないという状況は避けたいですよね。

以前であれば、オープンキャンパスや学校祭など志望校に足を運ぶ機会がいくつかあったのですが、2020年以降は行事の中止やオンラインが相次ぎ、そんな機会がないまま入試を迎える受検生もいるのではないでしょうか。

前日の下見が中止になることを想定して、一度入試当日のルートを個人的に確かめるのもおすすめです。当日受検生が一人で会場に向かう場合は、特に入念に。当日は試験以外に余計な不安を持って欲しくないので。

個人で下見に行く場合にチェックしたいことや、ルートや交通手段を考えるときに気をつけたいことは次の通りです。

・公共交通機関を利用するなら、事前に、受検会場まで交通機関や順路を時刻表や交通費も含めてしっかり確認しましょう。

今はネットでもルートや交通費が検索できますが、バスのりばの位置など、足を運んで確認した方がいいものもあります。

・SAPICAやKitacaなどの交通系ICカードを使う場合は、この時、または事前に入試当日の分までチャージしておくといいと思います。なお、SAPICAはJRでは使えないのでお気をつけて。

・このご時世なので保護者が送迎するのもいいと思うのですが、車だと時間の読みが難しいのでお気をつけて。

・また高校がバスしか利用できない場所の場合、非常に混雑することが多いので、保護者まで乗ると受検生に迷惑がかかる場合があります。その場合は、送るのはバス停までにするといいかもしれません。

・当日の出発時間やルートを考える時、その学校へ行くルートがバスしかない場合は注意して欲しいことがあります。下見の時はそれほど混んでいなくても、試験当日は、同じような時間を目指して、場合によっては何百人もの人がバスに乗ろうとします。

駅接続のバス停は、着いた時点で多くの受検生が並んいて、目指す時間のバスには乗れず次のバスになることも考えられます。同様に、タクシーにも必ず乗れるとは限りません。バス会社やルートによっては、入試の日は増便するなど対策を立てているケースもあるようですが、時間に十分余裕を持って計画を立てましょう。

特に、路線の途中のバス停から乗る予定の人は注意が必要です。バス停で待っていても、満員で乗れないということも考えられます。複数のルートがあるのなら終点から乗るようにするか、時間を早めるなどの対策を取ることをお勧めします。

北海道公立高校入試。前日と当日にすること、できる準備は

天候不順による変更も考えられる

昨年、2021年の北海道公立高校の一般入試は、悪天候の為、学力検査が1日延期されました。(面接も翌日に順延)

又、今年1月15日の大学入学共通テストの時も、前日までのドカ雪の影響で交通機関の乱れが心配されました。結局殆どの会場で試験は通常通りに行われましたが、開始時間を遅らせた会場もあったようです。

天候に関してはその日にならないと分かりませんが、受検生をサポートする保護者は、上記のようなケースもあるということを念頭に置き、前日や当日も受験する高校のサイトや、道教委からのお知らせ、交通情報などをチェックする必要が出てくるかもしれません。

念の為、交通機関の運行状況を知るサイトをまとめておきます。
●JR北海道の運行状況はこちら
JR北海道 列車運行情報

列車走行位置では、駅名から検索して具体的にどの便が運休や部分運休かなどを調べることができるのでおすすめです。

●札幌市営地下鉄の運行状況はこちら
札幌市交通局 地下鉄の運行状況

●札幌市電ナビはこちら

●中央バスの運休情報はこちら
市内線バス・都市間高速バス・空港連絡バス 運休情報

●ジェイアール北海道バスの運行状況はこちら

●じょうてつバスのホームページはこちら

直前の入試の変更はあってはいけないこと

2021年の大学の個別入試では、文科省から出願開始後は変更を控えるよう通知を出されていたにも関わらず、結果を左右するような大きな変更を出願直前に行う大学が多数出ており、大学受験生を悩ませました。

又、高校受験においても宮城県の私立高校で、予定していた一般入試の筆記試験と面接試験を直前に中止し、受験生は調査書などの書類で選考されたというケースがありました。

出願後に受験の内容を変えるということは、受験生の立場で言えばゴールポストを動かされるようなありえないことであり、以前ならタブー中のタブーだった筈です。

学校の信頼や評判を大きく落とす行為であるということを、高校や大学は認識して欲しいと思います。

昨年かなり叩かれたので今年はないと思いたいですが、そういうケースがあったということを念頭に置いて志望校のサイトをチェックすることも必要かもしれません。

参考までに昨年の記事です。

2021年度北海道高校入試はここに注意!直前の変更への不安

まとめ

受検生がいろいろ悩む必要はないと思いますが、サポートする保護者は事前に様々なケースを想定しておくといざというときに慌てずに済みそうです。

それにしても、2020年以降本当に受検生にとっては本当に受難の時期が続きますよね。

どうか皆さんが無事に力を出し切れますように!応援しています。

【2022年度北海道高校入試】出願から入学までのスケジュール