この記事では、2022年度の北海道公立高校の当初倍率を受けて、石狩以外の学校の全体の倍率と推薦倍率が高い学校を見ていきます。

石狩の状況はこちらの記事をどうぞ

2022年北海道公立高校の出願状況・当初の倍率が発表!石狩・札幌の状況は

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2022年北海道公立高校推薦入試の出願状況と倍率は?

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北海道公立高校全日制、3年連続1倍割れ

道教委は、北海道公立高校の当初の出願状況を2022年1月27日発表しました。北海道全体の2022年の出願状況はこのようになっています。

全日制と定時制を合わせた219校の募集人員3万2860人に対し、出願者数は3万1368人と8年連続で募集人員を下回った。平均倍率は過去最低となった前年度当初比0.02ポイント高い0.95倍だった。
引用元:北海道新聞2022/1/27

北海道の全日制の当初の平均倍率は0.95倍となっており、1倍を割っています。しかし人気校や学科には多くの受検生が出願しており、一概に受検が楽になったとは言えません。

道内の傾向をするために、この記事では石狩学区以外の北海道の出願状況を見ていきたいと思います。推薦の倍率も独自に出しています。

出願状況の倍率の計算方法などはこちらの記事をどうぞ。
北海道公立高校の倍率はなぜ何度も発表?理由と日程、データの読み方

倍率が一定以上の高校をピックアップ

その年の人気や傾向を知るためには、普通科だけではなく専門学科を合わせて高倍率の人気校を探すと自ずと見えてくるものがあります。そこで当初倍率1.3倍以上の学校・学科をピックアップします。

また推薦の人気校も知るために、推薦標準枠(推薦の定員)を超えた推薦倍率1.1倍以上の学校・学科もピックアップします。推薦の倍率は発表されてはいませんが、シンプルに推薦出願者数÷推薦の標準枠で計算して小数第2位を四捨五入しています。

ただし、実際にこの倍率通りになるかどうかはわかりません。というのも、その年、また高校によっては、推薦の標準枠より若干名多く内定を出す場合があるからです。反対に1.0倍以内の推薦出願者数であっても、油断は禁物です。標準枠を満たしていない場合でも、推薦出願者が基準を満たしていない場合、落ちる場合もあります。

2021年もそのようなケースがありましたので、昨年どこが多く内定を出したか、どこが標準枠より少なくても落としたか、詳しくはこちらの記事で確認してください。
2021年北海道公立高校の推薦入試。合格内定者数が発表

それぞれの学区、上の表が全体の倍率、下の表が推薦の倍率です。また倍率は少数第二位を四捨五入しています。

空知

当初倍率1.3倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
岩見沢緑陵 普通 80 109 1.4
滝川 普通 160 203 1.3
三笠 製菓 20 26 1.3

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
岩見沢緑陵 普通 24 30 1.3
三笠 製菓 10 18 1.8

後志

当初倍率1.3倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上:なし

胆振

当初倍率1.3倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
苫小牧東 普通 240 359 1.5
室蘭栄 理数 80 119 1.5
苫小牧工業 建築 40 55 1.4

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
苫小牧南 普通 32 38 1.2
室蘭栄 理数 40 45 1.1

日高

当初倍率1.3倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上:なし

渡島

当初倍率1.3倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
函館中部 普通 160 239 1.5
函館西 普通 240 315 1.3
上磯 普通 40 54 1.4
市立函館 普通 240 323 1.3
函館工業 電子機械 40 56 1.4
電気情報工学 40 93 2.3
建築 40 56 1.4
環境土木 40 58 1.5
函館商業 情報処理 40 54 1.4

推薦倍率1.1倍以上:なし

檜山

当初倍率1.3倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上:なし

上川

当初倍率1.3倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
旭川東 普通 240 302 1.3
旭川西 普通 160 258 1.6
理数 40 62 1.6
旭川農業 農業科学 40 56 1.4
旭川工業 情報技術 40 62 1.6
旭川商業 会計 40 54 1.4

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
旭川西 普通 32 58 1.8
理数 20 23 1.2
旭川北 普通 48 74 1.5
旭川永嶺 普通 48 76 1.6
おといねっぷ美術工芸 工芸 20 29 1.5
旭川農業 農業科学 40 56 1.4
食品科学 40 48 1.2
森林科学 40 42 1.1
生活科学 40 49 1.2
旭川商業 会計 20 23 1.2

上川は北海道の他の地区よりも推薦での出願者が多く、倍率も高い印象があります。

留萌

当初倍率1.3倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上:なし

宗谷

当初倍率1.3倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上:なし

オホーツク

当初倍率1.3倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
北見北斗 理数 20 29 1.5

十勝

当初倍率1.3倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
帯広柏葉 普通 240 335 1.4
帯広三条 普通 240 336 1.4
帯広工業 電子機械 40 53 1.3
建築 40 54 1.4
環境土木 40 54 1.4
帯広南商業 商業 200 251 1.3

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
帯広三条 普通 48 89 1.9
帯広緑陽 普通 32 47 1.4
帯広農業 食品科学 40 45 1.1
帯広工業 電子機械 20 26 1.3
電気 20 22 1.1
建築 20 36 1.8
環境土木 20 28 1.4
帯広南商業 商業 100 151 1.5

釧路

当初倍率1.3倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
釧路湖陵 理数 40 61 1.5
釧路商業 流通経済 40 55 1.4
釧路明輝 総合 200 276 1.4

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
釧路湖陵 普通 40 43 1.1
釧路江南 普通 40 46 1.2

根室

当初倍率1.3倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上:なし

まとめ

北海道全体では全日制も1.0倍割れとなりましたが、人気の学校や学科は多くの受検生が志望しています。

推薦はもう入試日まで移動できませんが、一般入試に関しては倍率を見て出願先を変えたいと強く思った時は、出願変更の制度を利用することも可能です。

一般入試の出願変更期間は、2022年1月27日(木)~2月2日(水)となっています。希望する人は在籍する中学校を通じて出願を変更します。

途中、2022年1月31日(月)には出願変更状況の中間発表があり、各高校に掲示されます。

2022北海道公立高出願変更の中間状況は?出願変更は2/2まで

推薦入学面接日は、2022年2月10日(木)

出願変更後の出願状況がわかるのは、2022年2月14日(月)。北海道教育委員会のサイト、各高校掲示で発表されます。

推薦入試の合格内定者数の発表は2月18日(金)。そして推薦に合格できなかった人のために2022年2月21日(月)~2月24日(木)の日程で、一般入試への再出願期間が設けられています。

その結果を受けて最終的な再出願後の出願状況がわかるのは2022年3月1日(火)です。道教委のサイトや新聞で、貴重な現在の出願状況の情報が期間限定で掲載されていきますので、参考までにチェックするといいと思います。

3月1日発表の再出願後の出願状況(一般入試の最終倍率)

北海道公立高・最終の一般入試の倍率は【2022】再出願後の出願状況

しかしここまでしっかり話し合って決めた出願先だと思うので、あまり倍率の数字にとらわれず、本人の希望通りに受検するのが一番だと思います。今後、社会状況の変化もあるかもしれませんので、中学校からの連絡はしっかり確認しましょう。どうか皆さんが健康にラストスパートを乗り切れますように!

参照:北海道教育委員会

北海道高校入試の流れとは?2023年度スケジュール【保存版】