2021年度（令和3年度）の北海道公立高校の推薦入試の内定者数が発表となりました。

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推薦と連携型内定者数が発表

2021年2月18日、北海道公立高校の推薦と連携型内定者数が各高校の掲示と夕刊で発表されました。ちなみに連携型とは中高一貫校の連携型選抜のことを指します。札幌市を含む石狩学区では連携型選抜を行う公立高校はありませんが、全道では7校が実施しました。

推薦選抜は前年度より6校多い123校で実施。北海道新聞によると、北海道の全日制の推薦は

募集人員の推薦枠8848人に対して3737人が出願し、3393人の合格が内定した。

とのことです。

北海道の推薦入試は中学校の学校推薦が必要です。その時点で数が絞られ、出願者数が募集人員(推薦標準枠)に満たない高校もたくさんあることが特徴です。ただ、データを見ると地区によって学校推薦に対する意識が異なることがわかります。ほとんど募集人員を超えないように、出願者数が絞られている地域（石狩含む）がある一方、上川、十勝は推薦出願者数が多い傾向があります。

推薦倍率が2倍以上となったのは、定時制の、市立札幌大通（普通科・午前）3.5倍、（普通科・午後）2.8倍。

その他、内定者数のデータとそこから分かることをまとめます。

なお、当初出願状況の推薦倍率はこちらの記事をご覧ください。
2021年北海道公立高校推薦入試の出願状況と倍率は？

石狩学区

石狩で推薦枠を推薦出願者数が超えている学校は以下の通り。「内定数と出願数の差」をマイナスで出していますが、この減った数が推薦不合格者数となります。

石狩学区で推薦入試倍率1倍以上の学校

全日制

学校名 学科名 推薦標準枠 出願者数 内定者数 内定数と出願数の差
札幌国際情報 普通 24 30 24 -6
国際文化 40 42 40 -2
北広島 普通 56 63 56 -7
市立札幌旭丘 普通 64 112 64 -48
市立札幌藻岩 普通 48 56 48 -8

市立札幌旭丘では48名の推薦不合格者が出ました。こちら
2021年度北海道高校入試はここに注意！直前の変更への不安
の記事でも書きましたが、過去8年の中で一番多い推薦不合格者数となっています。推薦不合格者は、再び同じ学校の一般入試へ出願しても、他の高校へ出願しても構いません。

おそらく札幌の再出願後の出願変更の状況（倍率）は、例年より変動が大きくなるのではないでしょうか。その状況は2021年3月1日に発表されます。

定時制

学校名 学科名 推薦標準枠 出願者数 内定者数 内定数と出願数の差
市立札幌大通 普通（午前） 30 106 30 -76
普通（午後） 30 82 30 -52

市立札幌大通は、午前で76名、午後で52名の不合格者が出ました。
なお、市立札幌大通の普通（夜間）は、推薦標準枠50に対して推薦出願者数は34人でしたが、内定者数は50人と増加しています。午前・午後から夜間へ、16名がスライド合格したようです。

定員割れでも不合格者が出ている高校

募集人員（推薦標準枠）よりも推薦出願者数が少ない、つまり定員割れにも関わらず推薦内定者数が出願者数より減っているケースが存在します。

つまり定員を割っていても、落ちることがあるということです。

全日制

学校名 学科名 推薦標準枠 出願者数 内定者数 内定数と出願数の差
札幌啓成 普通 56 47 42 -5
理数 20 7 6 -1
札幌北陵 普通 56 34 33 -1
千歳 普通 40 27 25 -2

札幌啓成では、普通、理数ともに出願者数が標準枠を満たさなかったのですが、普通で5名、理数で1名内定者数が減っています。無条件に推薦内定を出すのではなく、場合によっては一般入試での選抜に委ねたいということなのでしょうか。札幌啓成はここ数年、枠を満たしていなくても不合格者が若干名出ています。

参照：北海道教育委員会　北海道新聞

石狩以外の道内

次に石狩以外の北海道の推薦の状況を見て見ます。

石狩以外の道内で推薦入試1倍以上の学校

石狩以外で推薦枠を推薦出願者数が超えている学校は以下の通り。「内定数と出願数の差」をマイナスで出していますが、この減った数が推薦不合格者数となります。

※複数学科のある高校は、第一志望学科から他の学科へスライド合格するケースがあります。

空知

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 出願者数 内定者数 内定数と出願数の差
岩見沢緑陵 普通 24 34 24 -10
岩見沢農業 森林科学 40 42 39 -3
三笠 調理師 10 11 10 -1
製菓 10 18 10 -8
美唄聖華 衛生看護 40 42 40 -2

岩見沢農業の畜産科学、環境造園でそれぞれ+1の内定者数が出願者数をオーバーしているので、森林科学からスライド合格した可能性があります。

胆振

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 内定者数 内定数と出願数の差
苫小牧西 普通 32 34 33 -1
室蘭栄 理数 40 48 40 -8
室蘭東翔 総合 80 87 80 -7

渡島

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 内定者数 内定数と出願数の差
市立函館 普通 48 62 48 -14

市立函館の推薦は1.3倍。

檜山

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 内定者数 内定数と出願数の差
奥尻 普通 12 13 12 -1

上川

推薦倍率1倍以上の学校

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 内定者数 内定数と出願数の差
旭川西 普通 32 59 32 -27
旭川北 普通 48 88 48 -40
旭川永嶺 普通 48 71 48 -23
おといねっぷ美術工芸 工芸 20 26 20 -6
旭川農業 農業科学 40 42 40 -2
食品科学 40 52 40 -12
旭川工業 情報技術 20 21 20 -1
建築 20 26 20 -6
旭川商業 情報処理 20 21 20 -1

旭川西、旭川商業は、今年1学級減。上川はまた北海道の他の地区よりも推薦での出願者が多く、倍率も高い印象があります。

定員割れでも不合格者が出ている高校

上川は推薦標準枠を出願者数が満たしていなくても、不合格が出ている学校があります。

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 内定者数 内定数と出願数の差
東川 普通 24 22 19 -3
旭川南 総合 120 114 107 -7

これら二校は合格者が推薦枠を下回っています。基準を満たしていないと推薦枠関係なく不合格者が出ている模様です。

十勝

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 内定者数 内定数と出願数の差
帯広緑陽 普通 32 38 32 -6
芽室 普通 32 39 32 -7
帯広農業 酪農科学 40 47 39 -8
食品科学 40 44 39 -5
森林科学 40 41 39 -2
帯広工業 電子機械 20 24 20 -4
電気 20 26 20 -6
建築 20 36 20 -16
環境土木 20 25 20 -5
帯広南商業 商業 100 128 100 -28

帯広農業は他の学科にスライド合格が出ている模様です。

釧路

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 内定者数 内定数と出願数の差
釧路湖陵 普通 40 46 40 -6
理数 20 23 17 -6

釧路湖陵の理数は合格者が推薦枠を下回っています。基準を満たしていないと推薦枠関係なく不合格者が出ている模様です。

一般入試への再出願

推薦不合格者は、一般入試へ再出願することができます。再び同じ高校を受検するか、別の高校へ再出願するかは自由です。

再出願先を決めるにあたっては、本人の意思が最優先ですが、2021年2月12日に発表された出願変更後の倍率も参考にするといいでしょう。
2021年北海道公立高校の出願変更後の倍率の変化。石狩の状況は

推薦不合格者の再出願の受付期間は、2021年2月19日（金）～2月24日（水）。

再出願後の出願変更の状況は、2021年3月1日（月）に発表されます。

一般入試の学力検査日は、2021年3月3日（水）※悪天候の為、4日（木）に延期

一般入試の合格発表は、2021年3月16日（火）です。

詳しい日程は、こちらの記事をご覧ください。

2021年度北海道高校入試。1月から入学までのスケジュール

※他の地域については随時更新予定です。