この記事では、2021年度の北海道公立高校の当初倍率を受けて、石狩以外の学校の全体の倍率と推薦倍率が高い学校を見ていきます。

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2021年北海道公立高校の出願状況・当初の倍率が発表!石狩・札幌の状況は

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2021年北海道公立高校推薦入試の出願状況と倍率は?

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北海道公立高校全日制、昨年に続き1倍割れ

道教委は、北海道公立高校の出願状況を2021年1月26日発表しました。北海道全体の2021年の出願状況はこのようになっています。

全日制と定時制を合わせた219校の募集人員は、前年度当初比1200人減の3万3100人。出願者数は同1642人減の3万946人で、7年連続で出願者数が募集人員を下回った。平均倍率は同0.02ポイント減の0.93倍で、過去最低だった。
引用元:北海道新聞2021/1/27

北海道の全日制の当初の平均倍率は0.97倍となっており、1倍を割っています。しかし人気校や学科には多くの受検生が出願しており、一概に受検が楽になったとは言えません。

道内の傾向をするために、この記事では石狩学区以外の北海道の出願状況を見ていきたいと思います。推薦の倍率も独自に出しています。

出願状況の倍率の計算方法などはこちらの記事をどうぞ。
北海道公立高校の倍率はなぜ何度も発表?理由と日程、データの読み方

倍率が一定以上の高校をピックアップ

その年の人気や傾向を知るためには、普通科だけではなく専門学科を合わせて高倍率の人気校を探すと自ずと見えてくるものがあります。そこで当初倍率1.4倍以上の学校・学科をピックアップします。

また推薦の人気校も知るために、推薦標準枠(推薦の定員)を超えた推薦倍率1.1倍以上の学校・学科もピックアップします。推薦の倍率は発表されてはいませんが、シンプルに推薦出願者数÷推薦の標準枠で計算して小数第2位を四捨五入しています。

ただし、実際にこの倍率通りになるかどうかはわかりません。というのも、その年、また高校によっては、推薦の標準枠より若干名多く内定を出す場合があるからです。反対に1.0倍以内の推薦出願者数であっても、油断は禁物です。標準枠を満たしていない場合でも、推薦出願者が基準を満たしていない場合、落ちる場合もあります。

2020年もそのようなケースがありましたので、昨年どこが多く内定を出したか、どこが標準枠より少なくても落としたか、詳しくはこちらの記事で確認してください。
2020年北海道公立高校の推薦入試。合格内定者数が発表

それぞれの学区、上の表が全体の倍率、下の表が推薦の倍率です。また倍率は少数第二位を四捨五入しています。

空知

当初倍率1.4倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
岩見沢緑陵 普通 24 34 1.4
岩見沢農業 森林科学 40 42 1.1
三笠 調理師 10 11 1.1
製菓 10 18 1.8
美唄聖華 衛生看護 40 42 1.1

三笠の調理師コースは一般と合わせた当初倍率が0.9倍、製菓コースは1.3倍。

後志

当初倍率1.4倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上:なし

胆振

当初倍率1.4倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
苫小牧東 普通 240 364 1.5

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
苫小牧西 普通 32 34 1.1
室蘭栄 理数 40 48 1.2
室蘭東翔 総合 80 87 1.1

室蘭栄の理数は、当初倍率1.3倍でした。

日高

当初倍率1.4倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上:なし

渡島

当初倍率1.4倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
函館中部 普通 200 291 1.5
市立函館 普通 240 336 1.4
函館工業 電子機械 40 61 1.5
電気情報工学 40 58 1.5
函館水産 機関工学 40 55 1.4

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
市立函館 普通 48 62 1.3

渡島学区では全日制職業科では函館工業が人気です。昨年新設された電気情報工学が1.5倍の高倍率となっています。電子機械も1.5倍です。昨年の倍率よりは抑えられていますが、以前人気の高い分野です。

渡島学区の普通科は、函館中部が1.5倍。函館中部は1学級減なので、その影響があるでしょう。市立函館は1.4倍で推薦も1.3倍と人気です。

檜山

当初倍率1.4倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
奥尻 普通 12 13 1.1

上川

当初倍率1.4倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
旭川西 普通 160 246 1.5
旭川工業 情報技術 40 58 1.5
旭川商業 情報処理 40 54 1.4

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
旭川西 普通 32 59 1.8
旭川北 普通 48 88 1.8
旭川永嶺 普通 48 71 1.5
おといねっぷ美術工芸 工芸 20 26 1.3
旭川農業 農業科学 40 42 1.1
食品科学 40 52 1.3
旭川工業 情報技術 20 21 1.1
建築 20 26 1.3
旭川商業 情報処理 20 21 1.1

旭川西、旭川商業は、今年1学級減になります。上川はまた北海道の他の地区よりも推薦での出願者が多く、倍率も高い印象があります。

留萌

当初倍率1.4倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上:なし

宗谷

当初倍率1.4倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上:なし

オホーツク

当初倍率1.4倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
北見工業 電子機械 40 55 1.4

オホーツクで当初倍率1.4倍を超えたのは1校で北見工業の1.4倍

推薦倍率1.1倍以上:なし

十勝

当初倍率1.4倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
帯広柏葉 普通 240 324 1.4
幕別清陵 普通 120 169 1.4
帯広工業 建築 40 60 1.5

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
芽室 普通 32 39 1.2
帯広農業 酪農科学 40 47 1.2
食品科学 40 44 1.1
帯広工業 電子機械 20 24 1.2
電気 20 26 1.3
建築 20 36 1.8
環境土木 20 25 1.3

帯広柏葉は、1学級減。十勝も推薦の出願者が多い。

釧路

当初倍率1.4倍以上

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
釧路湖陵 理数 40 58 1.5
釧路工業 電子機械 40 59 1.5

推薦倍率1.1倍以上

学校名 学科名 推薦標準枠 推薦出願者数 倍率
釧路湖陵 普通 40 46 1.2
理数 20 23 1.2

根室

当初倍率1.4倍以上:なし

推薦倍率1.1倍以上:なし

まとめ

北海道全体では全日制も1.0倍割れとなりましたが、人気の学校や学科は多くの受検生が志望しています。

今年は、学級減となった人気校も多かったので、その影響もあったと思います。全体の傾向としては、理数や情報系、建築系の人気が印象的です。上川や十勝は他の地域より推薦を積極的に出しているようにも見えます。

推薦はもう入試日まで移動できませんが、一般入試に関しては倍率を見て出願先を変えたいと強く思った時は、出願変更の制度を利用することも可能です。

出願変更の申し込みは一般入試の出願変更期間:2021年1月27日(水)〜2月2日(火)まで。希望する人は在籍する中学校を通じて出願を変更します。

途中、2021年1月29日には出願変更状況の中間発表があり、各高校に掲示されます。
2021北海道公立高出願変更の中間状況は?出願変更は2/2まで

出願変更後の出願状況がわかるのは、2021年2月12日(金) 。北海道教育委員会のサイト、各高校掲示で発表されます。

推薦入試の合格内定者数の発表は2月18日(木)。そして推薦に合格できなかった人のために2021年2月19日(金)〜2月24日(水)の日程で、一般入試への再出願期間が設けられています。

その結果を受けて最終的な再出願後の出願状況がわかるのは2021年3月1日(月) です。道教委のサイトや新聞で、貴重な現在の出願状況の情報が期間限定で掲載されていきますので、参考までにチェックするといいと思います。

北海道高校入試の流れとは?2020年度スケジュール【保存版】

しかしここまでしっかり話し合って決めた出願先だと思うので、あまり倍率の数字にとらわれず、本人の希望通りに受検するのが一番だと思います。今後、感染症などの情勢の変化もあるかもしれませんので、中学校からの連絡はしっかり確認しましょう。どうか皆さんが健康にラストスパートを乗り切れますように!

参照:北海道教育委員会