2021年1月26日、令和3年度北海道公立高等学校の入学者選抜の1回目の出願状況が発表されました。こちらは22日の入学願書締め切りを受けての当初の集計です。石狩学区の公立高校の倍率を見て行きます。

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2021年石狩の状況は

北海道教育委員会1/26発表の当初出願状況によりますと、北海道・石狩の公立高校の出願者数と倍率は次のようになっています。

石狩の道立高校・全日制:募集人員9,880人に対し、一般出願者数が10,094人、推薦出願者数が550人。倍率は1.1倍。

札幌市立高校・全日制:募集人員1,680人に対し、、一般出願者数が2,033人、推薦出願者数が301人。倍率は1.4倍。

定時制については、石狩の道立高校・定時制の倍率は0.3倍。札幌市立大通は1.2倍となっています。

石狩・札幌の状況は?

石狩学区の道立高校の倍率は1.1倍です。札幌市立高校の全日制の倍率は1.4倍。この倍率は昨年度(2020年度)と同じです。

2021年1月26日現在、東西南北と、倍率1.4倍を超えた札幌市内の公立高校と学科名を以下の表にまとめてみました。

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
札幌東 普通 320 455 1.4
札幌西 普通 320 486 1.5
札幌南 普通 320 447 1.4
札幌北 普通 320 409 1.3
札幌月寒 普通 280 417 1.5
札幌北陵 普通 280 393 1.4
札幌平岡 普通 240 332 1.4
札幌国際情報 普通 80 127 1.6
札幌啓成 普通 280 382 1.4
理数 40 79 2.0
市立札幌旭丘 普通 320 497 1.6
市立札幌藻岩 普通 240 341 1.4
市立札幌平岸 普通 280 476 1.7
市立札幌清田 普通 200 307 1.5

※2021年1月26日発表の当初倍率
※札幌旭丘より下は札幌市(市立)高等学校です。

この倍率は、当初の出願を受けて、各高校の学科の「出願数合計」を「募集人員」で割ったものです。つまり、推薦と一般入試を合わせた倍率となります。一般入試の倍率は、「一般出願者数」を「募集人員から推薦合格者数を引いた人数」で割って出さねばならず、また推薦人気校では推薦不合格者が一般入試に再出願することへの考慮も必要です。

つまり推薦入試を実施する高校の一般入試の実際の倍率は、この倍率より高くなる可能性があります。(四捨五入マジックにより同じに見える時もあります。)

北海道公立高校の倍率はなぜ何度も発表?理由と日程、データの読み方

ちなみに上記の中で推薦枠がないのは、札幌東西南北、札幌月寒、市立札幌平岸の普通科です。

倍率を見ての考察

トップ校は札幌西の倍率が高い

札幌東西南北の中では札幌西が1.5倍と高くなっています。札幌東と札幌南は1.4倍、札幌北は1.3倍です。
札幌南は昨年当初の1.2倍から2ポイントの上昇です。

最高倍率は札幌啓成・理数の2.0倍

石狩の全日制の最高倍率は、昨年に続き札幌啓成の理数科で2.0倍となっています。昨年の当初よりも0.2ポイント上がっています。理数科の一般選抜入試では、学力試験の数学、理科、英語の得点を1.5倍する傾斜配点を使って選抜しています。

募集人員が40人と少なく、専門学科のため推薦の枠が50%あります。理科で物理・化学・生物の3分野を学習できる理系の学科を持つ高校が札幌では少ないので、募集人員に対してニーズが高いのかもしれません。

今年、札幌啓成は普通科も1.4倍と高倍率になっています。

定員減となった高校の倍率

石狩では少子化に伴い、昨年(令和2年度)定員減となった高校が目立ったのですが、2021年度も学級減となった高校がいくつかあります。令和3年度に定員減となった高校の倍率を見てみます。

学校名 学科名 募集人員 出願者合計 倍率
札幌東陵 普通 280 236 0.8
札幌英藍 普通 280 328 1.2
江別 事務情報 40 38 1.0
北広島 普通 280 351 1.3
市立札幌藻岩 普通 240 341 1.4

定員減の高校の中では、札幌東陵は昨年より0.1ポイント低い0.8倍、江別の事務情報は1.0倍と倍率は付かなかったものの、札幌英藍1.2倍、北広島1.3倍、市立札幌藻岩が1.4倍となりました。 札幌英藍は昨年当初より0.2ポイント増、北広島は0.2ポイント増、市立札幌藻岩は0.1ポイント増となっています。市立札幌藻岩は2学級減、そのほかは1学級減です。

昨年(2020年度)に定員減となった札幌月寒と市立札幌清田の普通科・普通コースもそれぞれ1.5倍、札幌北陵は1.4倍と高い倍率になりました。

やはり人気校が学級減となると、倍率への影響が大きい印象です。地域の中学卒業者数などを参考に定員を減らす高校の計画を立てているようですが、学区が広いだけに受検生は必ずしも近くの高校を志望しません。そのために計画と人気や需要とのミスマッチを感じる時がありますが、どの高校の定員を変更するか、見極めが難しいのでしょう。

そんな中、江別の普通の定員をそのままにして事務情報を1学級減に変更したのは、よかったと思います。それぞれ1倍程度に収まりました。

専門学科について

工業系では、札幌工業の建築が1.2倍、札幌琴似高校の情報技術が1.3倍、札幌国際情報の理数工学が1.3倍と人気です。

商業高校の倍率は比較的落ち着いています。

外国語は札幌国際情報の国際文化が1.2倍となっていますが、一時期の高倍率を考えると落ち着いているように見えます。千歳の国際教養は0.8倍、市立札幌清田のグローバルは0.9倍です。昨今の情勢を考えると留学などを視野に入れにくい現状ですので、その影響もあるのでしょうか。

総合学科では札幌厚別が1.3倍となっています。

また、専門学科のある学校は倍率の揺り戻しが見られることがあると言われますが、札幌国際情報の理数工学とグローバルビジネスでその傾向がみられます。

札幌国際情報のグローバルビジネスは1.0倍。昨年の当初に比べて0.4ポイント減。理数工学は1.3倍と0.3ポイント増となっています。

出願変更のルール的に専門学科は普通科より自由に動きにくいのが特徴です。しかし札幌国際情報の出願は独特で、学科間で第1志望、第2志望、場合によってはそれ以外の希望も書ける場合があります。つまり他の学科からのスライド合格の可能性があり、1.0倍でも見かけ通りの倍率とはいかない可能性もあります。

札幌市立高校の人気は高い

札幌市立高校の人気が高い印象です。

市立札幌旭丘が1.6倍。市立札幌平岸の普通が1.7倍。市立札幌藻岩の普通が1.4倍。市立札幌清田の普通が1.5倍。市立札幌新川が1.2倍。

1.4倍以上の学科が4つあります。普通科でも単位制などで学びを工夫している高校が多いことも人気に影響しているのかもしれません。市立札幌藻岩は今年2学級減となったことも影響しているでしょう。

ここ数年倍率が高かった市立札幌新川の倍率が落ち着いています。(一昨年1.7倍→昨年1.5倍→令和3年1.2倍)推薦出願者数も推薦枠内に収まっています。

石狩の定時制について

石狩の道立の定時制の倍率は、昨年と変わらず0.3倍となっています。それに対して、札幌市立の定時制、市立札幌大通の倍率は高くなっています。

市立札幌大通の普通科は、午前・午後・夜間がありますが、午前の倍率が1.4倍、午後が1.5倍、夜間が0.6倍となっており、全体で1.2倍です。道内の定時制のほとんどが定員割れしている中、突出して高い倍率です。

日中に通える定時制のニーズが高まっているのかもしれません。

今後の出願変更などは

これが最終的な倍率ではありません。この倍率を見て、短い期間ですが出願を変更をすることができます。

一般入試の出願変更期間は2021年1月27日(水)〜2月2日(火)となっています。希望する人は在籍する中学校を通じて出願を変更します。

途中、2021年1月29日(金)には出願変更状況の中間発表があり、各高校に掲示されます。
2021北海道公立高出願変更の中間状況は?出願変更は2/2まで

出願変更後の出願状況がわかるのは、2021年2月12日(金)。北海道教育委員会のサイト、各高校掲示で発表されます。

推薦入試の合格内定者数の発表は2月18日(木)。そして推薦に合格できなかった人のために2月19日(金)〜2月24日(水)の日程で、一般入試への再出願期間が設けられています。

その結果を受けて最終的な再出願後の出願状況がわかるのは2021年3月1日(月)です。道教委のサイトや新聞で、貴重な現在の出願状況の情報が期間限定で掲載されていきますので、参考までにチェックするといいと思います。

しかし数字にとらわれて一喜一憂せず、あくまでも受検に向けて自分の状態を整えてけるといいですね。先行き不透明な部分が多く、受検生と保護者の皆さんは気を揉んでいると思います。どうか皆さんが健康にラストスパートを乗り切れますように!

参照:北海道教育委員会 令和3年度公立高等学校入学者選抜の出願状況
詳しくは北海道教育委員会の高校教育課のページをご覧ください。