2020年5月15日、市立札幌開成中等教育学校の入学者決定に関する基本方針が札幌市教育委員会で決定され、札幌市のHPで公表されました。

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出願資格と選抜方法

それによると、出願資格は、小学校等を卒業見込みで、保護者とともに通学区域(札幌市)内に住所があり、入学後も通学区域内から通学することが確実な者で、募集人員は、160名。

選抜方法の概要は以下のとおり。
一次検査:募集人員が2倍を超えた場合に実施。「適性検査」の結果と「調査書」の内容により募集人員が2倍(320名)以内までが一次検査通過。

二次検査:「グループ活動」を実施。

合格者は以上の「適性検査」の結果と「調査書」の内容、「グループ活動」の結果を総合的に評価し選考。

適性検査は2種類

適性検査は「適性検査I」と「適性検査II」の2種類を行います。2020年実施の検査では、回答時間はいずれも45分。

2020年度の「適性検査I」はゲームの説明書や会話文などをよく読んで、引いたカードやサイコロの目の数を考える問題。問題文だけでもかなり長く、粘り強さや思考力、判断力がないと解けない問題です。

同様に「適性検査II」も問題文が長く、読解力と表現力がないと解けない問題。課題発見・解決力を見ます。2020年度はスポーツやスポーツツーリズムに関する問題と、イベントのボランティア体験のレポートを、気づきを書き出した付せんなどを元に考える問題でした。

入学予定者の決定方法は

入学予定者の方法も公表されています。

入学予定者は、次の(1)、(2)の順番により決定する。
(1) 入学予定者は、それぞれ募集人員の1/4程度を、次の方法により決定する。
○ 「調査書」と「適性検査I」の結果を同等とみなして評価し、高い適性があると認めら れる者から入学予定者として決定する。
○ 「調査書」と「適性検査II」の結果を同等とみなして評価し、高い適性があると認められる者から入学予定者として決定する。
○ 「調査書」と「グループ活動」の結果を同等とみなして評価し、高い適性があると認め られる者から入学予定者として決定する。
(2) (1)で入学予定者にならなかった入学候補者を対象に、「調査書」、「適性検査I」、「適性検査II」、「グループ活動」の結果を同等とみなして総合的に評価し、残りの募集人員を、高い 適性があると認められる者から入学予定者として決定する。
札幌市:「市立札幌開成中等教育学校の入学者決定に関する基本方針」より引用

基本方針は、札幌市HPの市立札幌開成中等教育学校の入学者選考のページで見ることができます。なお、こちらのページでは、市立札幌開成中等教育学校の過去の適性検査の問題や解答例も見ることができます。

参照:札幌市 市立札幌開成中等教育学校の入学者選考