札幌聖心女子学院が閉校へ

札幌中央区にある私立中高一貫校、札幌聖心女子学院は、2023年度以降募集を停止し、2025年3月末に閉校すると2021年10月26日に発表しました。

朝日新聞によると、閉校の理由は以下のように報じられています。

札幌聖心女子学院は1963年創立。中高とも定員は各学年80人で、中高各240人。現在の生徒数は中学校が63人、高校が100人で、定員に対する充足率は34%(中学26%、高校42%)。中高合わせた最近10年間の定員充足率は34~41%で、大幅な定員割れが続いていた。

運営法人は「少子化で経営環境がさらに厳しくなることが予想される中、生徒数の大幅回復は見込めず、学校運営継続のめどが立たないことから、苦渋の決断に至った」としている。

札幌聖心女子学院高校の2022年募集について

2022年1〜2月の高校入試は予定どおり行われるそうです。その入試で入学した新高校1年生が卒業後に、中学とともに閉校手続きに入るということです。

・ 2022年度の入学者を対象とした入学試験(推薦・単願・一般)は予定通り実施致します。
・ 上述の入学試験を経て入学する生徒は、本学院中学校からの内部進学者とともに、最後の高校1年生となります。高等学校は、新高校1年生が卒業した後、中学校とともに閉校手続きに入ります。
・ 体育館が使用できないことから代替施設による学校運営を継続する状況も生じておりますが、入学希望者には、高等学校の3年間にわたり、従来通り札幌聖心の教育を保証し全力で成長 を支えていきますことをお約束します。

札幌聖心女子学院高校中学校の2022年募集について

中学についても2022年度の募集は行うそうですが、中高一貫ではなくなること、2022年度の入学希望者が10名未満になった場合は入学を断る場合があることなどの注意事項が学校HPに掲載されています。

・2022年度の入学生が、本学院の最後の中学1年生となります。新中学1年生が中学校卒業後に 高等学校とともに閉校手続きに入ります。
・ 今回の決定に伴い、高等学校も募集停止となることから、中学校卒業後は他の高等学校に進学を お願いすることになります。従って、札幌聖心女子学院での学校生活は、中高一貫の6年間ではなく、中学校での3年間となります。
・2022 年度の新入生を対象とした本校での入学試験(2022年1月7日)は予定通り実施しますが、首都圏入試(2022年1月10日)は中止します。
・また、2022年度の入学希望者が10名未満となった場合には、教育的な見地から入学をお断りすることがあります。
・こうした状況ではありますが、入学希望者には、中学校の3年の間、札幌聖心の教育を保証し全力で成長を支えてゆくことをお約束するとともに、中学校卒業後もカトリック教育を継続して受けることをご希望の場合には、本州の聖心女子学院の各姉妹校や北海道内のカトリック学校への進学をご用意する予定です。
・耐震診断結果により、現在体育館が使用できないことから代替施設による学校運営を継続する状 況も生じておりますが、 入学希望者には、高等学校の3年間にわたり、従来通り札幌聖心の教育を 保証し全力で成長を支えていきますことをお約束します。

2022年の受験を検討している方は、細心の注意が必要です。学校にしっかりと今後のことを聞いて、将来の見通しを立てる必要があると言えるでしょう。