札幌、北斗、函館で令和3年成人式が中止へ
令和3年1月10日に予定されていた、札幌市の2021年の成人式の中止することが11月30日、決定されました。先んじて、北斗市、函館市でも成人式の中止が決定していたので、「ああ、やっぱり…」と肩を落とした方も多いでしょう。
現在の感染の急速拡大を考えると、札幌市も苦渋の決断をせざるを得なかったということでしょうか。札幌市のホームページでは、中止のお知らせともに延期の予定はないこと、市の公式ホームページで札幌市長や市ゆかりの著名人からのメッセージ動画等の掲載する予定であることが記載されています。
また、晴れ着のレンタル費用などの補償はなく、成人式関係事業者の減収補償もないということも記載されています。
12/4追記:その後北見市でも成人式の中止が、帯広市・小樽市・旭川市などでは延期が発表されました。
せめて帰省はさせてあげて欲しい
大学入試の面接ですらオンラインに頼らざるを得ないことを考えると、不要不急とは必ずしも言えず密が避けられない成人式の中止は仕方がないとも思います。
しかし、ここ1年の大学生などの世代の苦境を思うと、あまりにも彼らに負担がかかりすぎているように感じて、彼らが通う大学や専門学校をはじめとして、周りの大人が若者世代のメンタルの負担をもっと真剣に考えなければいけないとも強く感じます。
そしてせめて、一人暮らしで家族と離れて頑張っている人たちに、成人式がなくなっても帰省はさせてあげて欲しいと願います。
第1波と呼ばれる時期には、専門家会議の発言がきっかけとなり「若者の移動」が必要以上に感染拡大の原因として報道され、クローズアップされてしまいました。その結果、親元を離れたばかりの大学生も、思うように帰省ができず一人で狭いアパートにこもることとなり、メンタルの健康を保つことも難しい状態に置かれた人も多いと聞きます。
今、GoToトラベルが行われている状態で、大学生の帰省にだけ特別な目を向ける必要はないはずです。移動しているメイン層は本当に大学生なんでしょうか。どうか年末年始くらいは、心ない報道こそ自粛して、一人暮らしで頑張ってきた大学生などの帰省は普通にできるようにしてあげて欲しいと思うのです。
札幌のように感染拡大地域とみなされている地域に帰省した学生は、第1波・第2波の時期、大学に戻る前に自宅のアパートなどで2週間程度の自主隔離を大学から求められる場合がありました。
大学に今回もそれをやられてしまうと、学生としては自粛を欠席とみなされて単位を落とすわけにはいきませんので、札幌や大阪などに自宅のある大学生は事実上帰省できなくなってしまいます。大学には、預かっている大学生たちのメンタルを真剣に考えて欲しいと切に願います。
成人おめでとうと言いたい
そして成人を迎えた人たちには、おめでとうと伝えたいです。よくここまで頑張ったと、今も現在進行形で頑張っていると、心の底から尊敬します。きっと悔しい、理不尽な思いもたくさん抱えていると思いますが、大学や社会の構造をこれから先変えていくことができるのは、この世代を中心とした人たちなのでしょう。
成人おめでとうございます。これから素晴らしい人生が待っていますように。