2019年1月25日、北海道公立高等学校の入学者選抜の1回目の出願状況が発表されました。こちらは23日の入学願書締め切りを受けての当初の集計です。札幌市の公立高校の倍率はどのようになったでしょうか。

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北海道全体は1倍割れだが

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北海道ニュースUHBによると全日制と定時制を合わせた募集人員に対する出願者数の倍率は0.99倍と1倍割れになったそうです。

平均倍率は0.97倍で、3年連続で1倍を下回りました。

全日制と定時制を合わせた3万5780人の募集人員に対し、出願者数は3万4542人と5年連続で募集人員を下回り平均倍率は0.97倍となりました。

このうちもっとも倍率が高かったのは、札幌国際情報普通科の2.0倍で、札幌西高校など計4校で1.5倍を超えました。

道内の普通科では104校で定員割れとなっています。
引用元:北海道ニュースUHB“3年連続”1倍下回る 高校入試の平均倍率0.97倍 104校で定員割れ…少子化影響 北海道

札幌の状況は?

しかし、倍率が低く入試が楽になったと楽観するのは早いようです。確かに数字上は1倍を切っていますが、あくまで定時制と全日制を合わせた倍率です。道内の定時制高校の倍率は0.3以下のところもたくさんありますので、全日制だけを見ると決して低い倍率ではありません。石狩管内の道立高校の倍率は1.1倍です。札幌市立高校の全日制の倍率は1.3倍です。

全日制高校の倍率は必ずしも低いとは言えず、札幌では1.4倍を超える高い倍率となった高校、学科も多くあります。2019年1月25日現在、東西南北と、倍率1.4倍を超えた札幌市内の公立高校と学科名を以下の表にまとめてみました。

学校名 学科名 倍率
札幌東 普通 1.8
札幌西 普通 1.7
札幌南 普通 1.4
札幌北 普通 1.3
札幌月寒 普通 1.4
札幌英藍 普通 1.4
札幌国際情報 普通 2.0
札幌国際情報 理数工学 1.5
札幌啓成 理数 1.6
札幌東商業 流通経済 1.6
札幌東商業 国際経済 1.4
札幌厚別 総合 1.5
札幌旭丘 普通 1.5
札幌平岸 普通 1.4
札幌新川 普通 1.7

※2019年1月25日発表の当初倍率
※札幌旭丘より下は札幌市(市立)高等学校です。

この倍率は、当初の出願を受けて、各高校の学科の「出願数合計」を「募集人員」で割ったものです。つまり、推薦と一般入試を合わせた倍率となります。一般受験の倍率は、「一般出願者数」を「募集人員から推薦合格者数を引いた人数」で割って出さないといけないので、推薦入試を実施する高校の一般入試の実際の倍率は、もっと高くなるかもしれません。

ちなみに上記の中で推薦枠がないのは、札幌東西南北、札幌月寒、市立札幌平岸の普通科です。

参照:北海道教育委員会 平成31年度公立高等学校入学者選抜の出願状況
詳しくは北海道教育委員会のサイトをご覧ください。

各校の倍率を見てみると

トップ校の人気が高い

こうして見ると、いわゆるトップ校の人気が目立ちます。中でも札幌東1.8倍、札幌西の1.7倍と昨年(両校とも1.6倍)より高くなっているのが目立ちますね。

特色ある学校、学科

また特色のある学科も人気があるようです。札幌厚別(総合学科)は1.5、札幌啓成の理数は1.6倍。厚別は、少子化に伴い募集人員が以前より減った影響もありそうです。札幌東商業の流通経済は昨年の当初倍率1.0倍から1.6倍、国際経済は昨年の当初倍率1.3倍から1.4倍と、昨年と比較して倍率が上がっています。また1.4倍となった札幌英藍は、普通科単位制を採用している高校です。

大きく変化した学校は?

また昨年非常に倍率が高かったところで、その反動か落ち着きが見られるところもあります。市立札幌平岸の普通科は、昨年の当初倍率1.8倍から1.4倍に。札幌国際情報の国際文化は、昨年の当初倍率1.8倍から1.1倍となっています。

逆に昨年より上がったのが、札幌啓成の普通科は、昨年の当初倍率1.1倍から1.3倍に。札幌英藍は、昨年の当初倍率1.2倍から1.4倍になりました。また市立札幌新川の普通も人気が高く、昨年の当初倍率1.4倍から1.7倍と大きく上がっています。

最高倍率は札幌国際情報普通科の2.0倍

今回の最高倍率は、札幌国際情報の普通科で2.0倍。札幌国際情報は4つの学科があり、普通科は募集人員が2クラス80名と少ないことも影響しているかもしれません。

またこちらの学校の普通科は出願の際に、「第2志望」の欄に国際文化科、「第1志望及び第2志望の学科以外の学科への入学の希望」の欄に理数工学やグローバルビジネスを書くこともできるというシステムを取っています。その影響もあるかもしれませんが、それにしても大台に乗りましたね。毛色の異なった学科を持つ特色のある学校ということで人気なのかもしれません。

国際・英語などのコース人気に落ち着きか

昨年1.8と倍率の高かった札幌国際情報の国際文化は今年は、1.1倍に。また市立清田のグローバルも、昨年の当初倍率1.5倍から1.1倍になっています。反動もあると思いますが、国際関係のコースの人気に落ち着きが見られます。ちなみに千歳の国際教養も1.1倍です。(昨年1.0倍)

今後の出願変更などは

しかし、これが最終的な倍率ではありません。この倍率を見て、短い期間ですが出願を変更をすることもできます。変更の申し込みは1月28日午前9時から2月1日午後4時まで。希望する人は在籍する中学校を通じて出願を変更します。

途中、1月30日には出願変更状況の中間発表があり、各高校に掲示されます。

北海道公立高出願変更の中間状況は?出願変更は2/1まで

出願変更後の出願状況がわかるのは、2月13日。北海道教育委員会のサイト、各高校掲示で発表されます。

推薦入試の合格内定者数の発表は2月19日。そして推薦に合格できなかった人のために2月下旬に数日間、一般入試への再出願期間が設けられています。

その結果を受けて最終的な再出願後の出願状況がわかるのは2月27日です。道教委のサイトや新聞で、貴重な現在の出願状況の情報が期間限定で掲載されていきますので、参考までにチェックするといいと思います。しかしあまり数字にとらわれるのもどうかと思いますので、一喜一憂せず、あくまでも受検に向けて自分の状態を整えていきたいですね。

2019年北海道公立高校の出願状況を見て思うこと。受検生は何を求めているか