令和3年度の北海道公立高校推薦入試が2月10日に行われ、受検生は面接、学校によっては適性検査その他の試験に臨みました。

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今年の推薦入試は

北海道の今年の推薦入学は123の公立高校で行われ、8986人の推薦標準枠に対し、3959人が受験。全日制の全体の倍率は0.42倍だそうですが、学校によっては今年はかなりの高倍率になるところもあります。

北海道の推薦入試は希望すれば誰でも出願できるわけではなく、中学校長の推薦を受けなくてはいけません。基準は曖昧で、中学によって決められる部分が多い制度です。

受検生の志望傾向もあると思いますが、札幌に関しては中学が人数を絞るその絞り具合がその年によって異なるような印象を持っています。

一時期推薦枠を超えることがあった札幌の推薦人気校の市立札幌新川高校では、今年、推薦標準枠64人のところ56人が出願。1倍に届いていません。

市立札幌旭丘高校の推薦出願者数は112人という高水準

令和3年度の札幌の推薦人気校市立札幌旭丘高校は、推薦標準枠64人のところ112人が出願。過去7年の出願数と比べても、高水準の年を超える人数となっています。

過去の推薦出願者数の推移はこのようになっています。

平成 年 推薦標準枠 受験者数 合格者数
平成26年 64 107 66
平成27年 64 97 66
平成28年 64 108 65
平成29年 64 83 64
平成30年 64 61 61
平成31年 64 79 64
令和2年 64 80 65

平成30年は、受験者数は61名とかなり絞られました。倍率は1倍を下回り、推薦受験者の全員が合格しています。平成31年も受検者数は79名と抑えられています。

その頃は中学でかなり絞られる印象だったのですが、今年、2021年は112人と平成28年の頃の108人も超えています。

大学受験を見ても推薦人気が今年の傾向ですし、社会の状況を見れば、早く受験が決まり、公立高校受験の2度のチャンスをもらえる推薦の人気は当然とも言えます。

希望者が多くて中学も絞りきれなかったのでしょうか。それとも推薦に対する方針が変わったのでしょうか。部活関係の大会も開催できたものが少なく、絞る材料が不足していたのも影響していたのでしょうか?

真相が外からでは分からないのが北海道の推薦なので、想像するしかありませんが、今年の札幌は再出願後の倍率の変動が大きくなるかもしれません。

今後のスケジュール

今後のスケジュールは次のようになっています。

まず、出願変更の状況の発表が2021年2月12日(金) 10:00にありますので、もし推薦不合格となった場合は、その倍率を見て一般入試を受検する高校を決め、再出願することとなります。

推薦合格内定者の通知は。2月18日(木)までに在籍中学を通して行われます。その後の日程は以下の通り。

●推薦合格内定者数の発表:2月18日(木)

●推薦後、再出願の受付期間:2021年2月19日(金)~2月24日(水)

●再出願後の出願変更の状況の発表:2021年3月1日(月) 11:00 

●一般入試の学力検査日:2021年3月3日(水)※悪天候の為、4日(木)に延期

●一般入試の合格発表:2021年3月16日(火)