2022年3月1日、2022(令和4)年度北海道公立高等学校の再出願後の出願状況が北海道教委から発表されました。これによって推薦入学者数と一般入試の倍率が明らかになっています。今回発表される倍率は、推薦を除いた一般入試の倍率になります。データから分かったことをまとめます。

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再出願後の出願状況とは

一般入試までの最後の発表となる「再出願後の出願状況」は、1月の終わりと2月中旬に発表されたデータや倍率と異なる点があります。

一つは推薦入学の内定を経て、推薦入学確約書を提出した人数が明らかになったこと。もう一つは募集人員からこの推薦入学確約書提出数を引いた実募集人員数を元にして倍率を算出していることです。

倍率は、再出願後の全出願者数を実募集人員で割ったものです。

つまり、過去2回は推薦と一般合わせた全体の倍率でしたが、今回は推薦を除いた、「一般入試の倍率」となります。

石狩の一般入試の倍率について

札幌東西南北と、倍率1.3倍以上(2022年3/1発表の再出願後の出願状況)の高校の一般入試の倍率をピックアップします。

全日制

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
札幌東 普通 484 320 1.5
札幌西 普通 514 320 1.6
札幌南 普通 370 320 1.2
札幌北 普通 393 320 1.2
札幌月寒 普通 491 320 1.5
札幌北陵 普通 376 27 293 1.3
札幌平岡 普通 305 240 1.3
札幌国際情報 普通 86 24 56 1.5
国際文化 73 40 40 1.8
理数工学 54 10 30 1.8
グローバルビジネス 116 39 81 1.4
北広島 普通 295 56 224 1.3
石狩南 普通 351 280 1.3
札幌啓成 理数 76 8 32 2.4
市立札幌旭丘 普通 296 49 192 1.5
市立札幌藻岩 普通 305 44 196 1.6
市立札幌平岸 普通 508 280 1.8
デザインアート 37 20 20 1.9
市立札幌清田 普通 282 28 172 1.6
市立札幌新川 普通 345 45 275 1.3

推薦を実施していない東西南北などの倍率には大きな変動はありません。しかし推薦で多くの入学者数を確保した人気のある学校の一般入試倍率は変化があります。

今後変化があるかもしれませんが、わずかな例外を除き公立高校では基本的に募集人員以上の合格者数を出すことはありませんでした。(時折推薦枠より若干多い推薦合格者が出ることはありました。)

ですので、募集人員から推薦入学確約書提出数を提出数を引いて少なくなった実募集人員の枠を、一般入試受検者で競い合わなければならなくなります。

北海道公立高校の推薦入試【2022】合格内定者数が発表

市立札幌大通

また、昼間部が人気の定時制、市立札幌大通はこのような結果となっています。

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
市立札幌大通 普通(午前) 125 30 80 1.6
普通(午後) 93 30 60 1.6
普通(夜間) 56 50 40 1.5

道内の石狩以外の倍率1.3倍以上の高校

石狩以外の地区の一般入試の倍率が、1.3倍以上となった高校をピックアップしてみます。

空知

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
岩見沢緑陵 普通 87 24 56 1.4
三笠 製菓 15 10 10 1.5

後志

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
小樽未来創造 情報会計マネジメント 38 11 29 1.3

胆振

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
苫小牧東 普通 354 240 1.5
苫小牧南 普通 161 32 128 1.3
室蘭栄 理数 78 39 41 1.9
苫小牧工業 建築 36 17 23 1.6

渡島

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
函館中部 普通 233 160 1.5
函館西 普通 285 32 208 1.4
上磯 普通 54 0 40 1.4
市立函館 普通 290 35 205 1.4
函館工業 電子機械 46 12 28 1.6
電気情報工学 74 13 27 2.7
建築 37 19 21 1.8
環境土木 46 10 30 1.5
工業化学 49 5 35 1.4
函館商業 流通ビジネス 44 5 35 1.4
情報処理 46 7 33 1.4

上川

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
旭川西 普通 207 32 128 1.6
理数 39 20 20 2.0
旭川北 普通 245 48 192 1.3
旭川農業 農業科学 7 40 1 7.0
食品科学 3 40 1 3.0
旭川工業 情報技術 35 18 22 1.6

十勝

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
帯広柏葉 普通 303 240 1.3
帯広三条 普通 284 48 192 1.5
帯広緑陽 普通 167 32 128 1.3
帯広工業 電子機械 29 20 20 1.5
建築 34 20 20 1.7
環境土木 28 20 20 1.4
帯広南商業 商業 149 100 100 1.5

釧路

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
釧路湖陵 理数 47 15 25 1.9
釧路工業 電子機械 42 7 33 1.3
釧路商業 流通経済 46 9 31 1.5
釧路明輝 総合 180 66 134 1.3

参照:北海道教育委員会 高等学校入学者選抜情報 「令和4年度公立高等学校入学者選抜再出願後の出願状況」

まとめ

倍率が明らかになったところで、本番まではあとわずか。十分考えて出願した志望校の学力検査に向けて、こんな時期ですが心配しすぎないようにしながら過ごしてください。

実際の倍率は今回発表された倍率より高くなることはもうありません。しかし、あまり多くはないでしょうが、中には出願しながら私立や高専を第一希望にしていた人もいるために当日の欠席者がでることもあり、これより低くなる可能性はあります。いずれにせよ、あまり倍率に左右されず、実力を出し切ってください。心から応援しています。

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