この記事では、2022年の北海道の公立・私立高校の2次募集についてまとめています。
北海道の高校入試2次募集
北海道の公立高校は、合格者の数が募集人員に満たないときと、合格者のうちに入学の意思のない者などが出て、追加合格を出してもなお募集人員に満たないとき、2次募集を行います。
私立高校も、少ないですが2次募集を行う高校があります。出願を考えている場合は、中学校に相談しましょう。
2022年(令和4年度)北海道私立高校の2次募集
北海道の私立高校の2次募集の情報がある場合は、私学ナビHOKKAIDO」のサイトで確認することができます。
こちらのサイトでは、「令和4年度私立高等学校一般入試に係る2次募集の実施について」で実施日程一覧が掲載されています。
こちらの協会のサイトでは情報提供のみ行われており、実際の問い合わせなどは各学校へということです。実際に受験を考えている場合は、早めに在籍中学校に相談するといいと思います。
これによると、2022/3/11の時点の情報で、札幌新陽高校、札幌山の手高校、酪農学園大学附属とわの森高校、北照高校、札幌聖心女子学院高校(25年3月末閉校)が2次募集を行うとのことです。
札幌新陽高校は詳細は学校へお問い合わせくださいとのこと。
酪農学園大学附属とわの森三愛高校も出願資格の詳細は学校へお問い合わせくださいとのことですが、試験日は3月23日(水)、出願期間は3月8日(火)〜3月18日(金)。
札幌山の手高校の試験日は3月23日(水)、出願期間は3月14日(月)〜3月23日(水)12時まで。
北照高校の試験日は随時ということで、試験科目は国語、数学、英語、面接。出願期間は3/8以降随時で3/26頃までを予定。
札幌聖心女子学院は、試験日は3/19で試験科目は国語、数学、英語、面接。
ただし、札幌聖心女子学院は2023年度以降、中学・高校ともに募集停止となり、2025年3月末で閉校することが決定しています。もし出願する場合はそのことを念頭に置いて中学ともよく相談することをお勧めします。
私学ナビの2時募集の情報は随時更新されますので、適宜チェックしてみてください。
参照:私学ナビHOKKAIDO「令和4年度私立高等学校一般入試に係る2次募集の実施について」
公立高校の2次募集の募集人員の発表が、2022年3月18日(金)にありますので、そちらもチェックするといいでしょう。近年意外な高校が2次募集をかけることもあるようです。
2022年(令和4年度)北海道公立高校の2次募集
北海道公立高校では、本検査と追検査の合格者の数の合計が募集人員に満たないとき、又は合格辞退者が出たことによる追加合格を加えても募集人員に満たないとき、2次募集が行われます。
ただし、当初の入試(本検査と追検査)に合格した人は、たとえその高校に入学する意思がなくても2次募集の出願はできません。
2次募集の募集人員の発表
2022年3月18日(金)
各高校での掲示と、道教委ウェブサイトでの発表となります。
出願の受付
出願の受付期間は全日制、定時制ともに次の通り。
2022年3月22日~3月23日 9:00~16:30
出願は在籍する中学校を通して行います。期間がとても短いので、なるべく早く中学に相談しましょう。
合格発表
令和4年3月28日(月)まで
各高校での掲示と、合格の通知が行われます。詳しくは在籍中学校へお確かめください。
選抜方法
2次募集の選抜は、新たに学力検査を受けるわけではなく、当初の一般入試で受けた学力検査の成績を用いて行われます。受検生は中学を通して出願しますが、中学校長を経由して最初に受験した高校の校長へ学力検査成績証明書など、2次募集の選抜に必要な書類の交付が依頼されます。
それを受けて一般入試を受検した高校の校長は、2次募集の出願先へ学力検査成績証明書を送ります。出願先の高校は、中学からの必要書類と当初の学力検査の成績などを元に選抜を行います。
受検生は、令和4年3月28日(月)までに行われる合格発表を待ちます。具体的な方法や、合格の通知方法などは中学校に確かめましょう。
一般入試を受けないと2次募集は受けられない?
上記の選抜方法を見ると、では何らかの理由で一般入試を受けなかった場合、2次募集を受検することはできないのか、という疑問が出てきます。しかし、一概にそうとも言えないようです。
令和3年度道立高等学校一般入学者選抜実施要項には、こういう一文があります。
なお、当初の入学者選抜において出願しなかった者については、事情を説明した書類を添付すること。
ただ実際の運用については不明なため、そのようなケースでは中学とよく相談してください。
参照:北海道教育委員会 高等学校入学者選抜情報「令和4年度(2022年度)道立高等学校入学者選抜の手引」
2次募集を実施する公立高校と人員
2022(令和4)年度の公立高等学校入学者選抜第2次募集の人員が発表されました。札幌・石狩の状況をピックアップします。石狩の全日制は、計627名の2次募集人員が出ています。
学校名 | 学科名 | 第2次募集人員/5%枠 |
---|---|---|
札幌丘珠 | 普通 | 53/16 |
札幌西陵 | 普通 | 18/6 |
札幌南陵 | 普通 | 56※ |
札幌真栄 | 普通 | 3/3 |
札幌あすかぜ | 普通 | 42/8 |
札幌白陵 | 普通 | 61/8 |
江別 | 普通 | 2/2 |
事務情報 | 8 | |
生活デザイン | 13 | |
大麻 | 普通 | 3/3 |
北広島西 | 普通 | 82/12 |
当別 | 普通 | 43/4 |
園芸デザイン | 30 | |
家政 | 24 | |
恵庭南 | 普通 | 13/7 |
恵庭北 | 普通 | 29/7 |
千歳 | 国際教養 | 6 |
国際流通 | 1 | |
札幌工業 | 機械 | 1 |
電気 | 9 | |
建築 | 3 | |
土木 | 20 | |
札幌琴似工業 | 電子機械 | 8 |
電気 | 32 | |
情報技術 | 11 | |
環境化学 | 18 | |
札幌東商業 | 流通経済 | 1 |
国際経済 | 1 | |
会計ビジネス | 17 | |
情報処理 | 1 | |
千歳北陽 | 総合 | 18 |
※札幌南陵は50%枠も56名
石狩の2022年の二次募集の状況を見ると、普通科のいくつかの高校で大量の募集を行っています。40名以上の2次募集を行うのは、札幌丘珠、札幌南陵、札幌あすかぜ、札幌白陵、北広島西、当別。
2020年からの高校の就学支援金の拡充により、私立高校の学費負担がそれまでと比べて大幅に緩和されるということで、北海道でも何がなんでも公立という風潮が崩れて来ているのかもしれません。
また、就職に強い工業、商業高校の2次募集も目立ちます。高等教育の修学支援新制度の影響なのでしょうか。奨学金の拡充により大学、専門学校への進学がしやすくなったことも影響していると思います。ここ数年の景気の状況を見て、近々の就職を避けたい気持ちが働いたのかもしれません。
札幌市立高校の第2次募集はありませんでした。
石狩の定時制に関しては、道立の夜間で2次募集があります。募集をかけるのは、札幌東、札幌西、札幌南、札幌北、札幌月寒、江別、千歳、恵庭南の普通科、計206名。札幌工業と札幌琴似工業の工業科、計150名。
詳細と石狩以外の地域については道教委サイトでお確かめください。
参照:北海道教育委員会 高等学校入学者選抜状況 「令和4年度公立高等学校入学者選抜第2次募集の人員の状況」
2020年以降の2次募集の異変
参考までに、2020年度以降の北海道公立高校の2次募集の状況は、2019年以前とは違った様子が見られます。
2019年まで北海道で2次募集を行うのは、倍率が1.0倍に満たない学校というのが定説でしたが、令和2年は状況が変わり、北広島・稲雲など最終倍率が1.0を超えていた高校も2次募集をかけています。
背景には2020年度から始まった私立高校の実質無料化と言われる修学支援制度で、私立を選択肢に入れやすくなったことなどがあるのではないかと思います。
※参考までに昨年(2021年)の記事です。
※2020年の記事です。
2020年北海道高校入試の2次募集について
有明高校は出願と入試日程が遅め
単位制課程[前期]の出願締め切りは3月17日
北海道有朋高等学校は道立の高等学校ですが、通信制と単位制の課程がある高校です。公立ですが出願と選抜の日程が他の公立高校と異なり、一般の公立高校の合格発表後に出願の締め切りと選抜の日程を設けています。
2021年の単位制は前期と後期がありますが、前期の一般入学者選抜の出願期間は次のようになっています。
[ 前期 ] 令和4年3月9日(水)~令和4年3月17日(木)
受付時間は、土曜日及び日曜日を除く、9時から16時30分までとする。
ただし、17日(木)は12時までとする。
ちなみに後期の出願期間は、令和4年8月26日~令和4年9月2日です。
単位制の入試日程
有明高校の前期の一般入学者選抜は、令和4年3月24日(木)です。前期の一般入学者選抜は、作文と面接によって選抜。
前期入学者合格発表は、令和4年3月30日です。
有明高校の通信制は
北海道有明高校の通信制の出願期間は次のようになっています。
令和4年度新入学の募集受付は、次の通りです。
1.募集人数 3,100人(編入生を含む)
2.出願期間 令和4年2月18日(金)~3月18日(金)
3.受付時間 平日9:00~16:30(平日のみ受付)
詳しくは北海道有明高校通信制課程へ。
私立の通信制高校
私立の通信制高校にも受験可能なところがあります。例えばN高等学校・S高等学校は、4月、7月、10月、1月が入学月ですが、追加募集第5期の出願期間は、
2/17(木)~3/9(水)
第6期の出願期間は、
3/11(金)~3/22(火)に設定されています。
N高等学校には、大通駅からすぐの利便性の良いところに、通学コースの札幌キャンパスがあります。通学を必要としないネットコースもあります。
私立の通信制は他にもあるので、気になる方は中学校に相談してみるといいのではないでしょうか。