2023年2月28日、2023(令和5)年度北海道公立高等学校の再出願後の出願状況が北海道教委から発表されました。これによって推薦入学者数と一般入試の倍率が明らかになっています。今回発表される倍率は、推薦を除いた一般入試の倍率になります。データから分かったことをまとめます。

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2023出願状況

再出願後の出願状況とは

一般入試までの最後の発表となる「再出願後の出願状況」は、1月の終わりと2月中旬に発表されたデータや倍率と異なる点があります。

一つは推薦入学の内定を経て、推薦入学確約書を提出した人数が明らかになったこと。もう一つは募集人員からこの推薦入学確約書提出数を引いた実募集人員数を元にして倍率を算出していることです。

倍率は、再出願後の全出願者数を実募集人員で割ったものです。

つまり、過去2回は推薦と一般合わせた全体の倍率でしたが、今回は推薦を除いた、「一般入試の倍率」となります。

石狩の一般入試の倍率について

札幌東西南北と、倍率1.3倍以上(2023年2/28発表の再出願後の出願状況)の高校の一般入試の倍率をピックアップします。

全日制

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 2/28発表の倍率
札幌東 普通 459 320 1.4
札幌西 普通 453 320 1.4
札幌南 普通 412 320 1.3
札幌北 普通 437 320 1.4
札幌月寒 普通 430 320 1.3
札幌北陵 普通 348 55 265 1.3
札幌白石 普通 302 56 224 1.3
札幌平岡 普通 316 240 1.3
札幌国際情報 普通 92 24 56 1.6
国際文化 80 40 40 2.0
理数工学 37 16 24 1.5
グローバルビジネス 121 60 60 2.0
大麻 普通 264 76 204 1.3
千歳 普通 227 34 166 1.4
国際流通 81 40 40 2.0
北広島 普通 281 56 224 1.3
札幌啓成 理数 79 6 34 2.3
札幌琴似工業 情報技術 80 18 62 1.3
札幌東商業 情報処理 54 40 40 1.4
市立札幌旭丘 普通 305 48 192 1.6
市立札幌平岸 普通 417 28 252 1.7
デザインアート 35 20 20 1.8
市立札幌清田 普通 213 40 160 1.3
市立札幌新川 普通 344 64 256 1.3

2023年からの推薦入試の自己推薦化により、それ以前より多数の推薦不合格者が一般入試に再出願しています。

ですので、募集人員から推薦入学確約書提出数を提出数を引いて少なくなった実募集人員の枠を、再出願によって増加した一般入試受検者で競い合わなければならなくなります。

専門学科では理数、情報系の学科の人気が目立つ印象です。また一時期落ちていた国際系の人気の復活も感じられます。

最高倍率は札幌啓成の理数科の2.3倍。他に2倍を超えたのは、札幌国際情報の国際文化とグローバルビジネスの2.0倍と、千歳の国際流通の2.0倍。

市立札幌大通

また、人気の定時制、市立札幌大通はこのような結果となっています。

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 2/28発表の倍率
市立札幌大通 普通(午前) 114 30 80 1.4
普通(午後) 94 30 60 1.6
普通(夜間) 61 50 40 1.5

道内の石狩以外の倍率1.3倍以上の高校

石狩以外の地区の一般入試の倍率が、1.3倍以上となった高校をピックアップしてみます。

空知

倍率1.3倍以上なし

後志

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 2/28発表の倍率
小樽潮陵 普通 260 200 1.3

胆振

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 2/28発表の倍率
苫小牧東 普通 307 240 1.3
苫小牧西 普通 163 32 128 1.3
室蘭栄 理数 60 32 48 1.3
苫小牧工業 電子機械 28 20 20 1.4
情報技術 29 17 23 1.3
土木 25 20 20 1.3
苫小牧総合経済 情報処理 26 20 20 1.3

日高

倍率1.3倍以上なし

渡島

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 2/28発表の倍率
函館中部 普通 213 160 1.3
函館西 普通 279 48 192 1.5
市立函館 普通 274 40 160 1.7
大野農業 食品科学 40 10 30 1.3
函館工業 電子機械 34 20 20 1.7
電気情報工学 34 20 20 1.7
建築 34 20 20 1.7
環境土木 30 20 20 1.5
函館商業 流通ビジネス 42 18 22 1.9
国際経済 37 12 28 1.3
情報処理 40 8 32 1.3

檜山

倍率1.3倍以上なし

上川

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 2/28発表の倍率
旭川西 普通 199 32 128 1.6
理数 29 18 22 1.3
旭川北 普通 228 40 160 1.4
旭川永嶺 普通 217 60 140 1.6
おといねっぷ美術工芸 工芸 32 20 20 1.6
旭川農業 食品科学 6 36 4 1.5
旭川工業 情報技術 28 20 20 1.4
建築 27 20 20 1.4

留萌

倍率1.3倍以上なし

宗谷

倍率1.3倍以上なし

オホーツク

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 2/28発表の倍率
北見緑陵 普通 150 12 108 1.4

十勝

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 2/28発表の倍率
帯広柏葉 普通 309 240 1.3
帯広三条 普通 245 48 192 1.3
帯広緑陽 普通 187 32 128 1.5
芽室 普通 192 32 128 1.5
幕別清陵 普通 125 27 93 1.3
帯広農業 農業科学 5 36 4 1.3
食品科学 11 36 4 2.8
森林科学 7 36 4 1.8

釧路

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 2/28発表の倍率
釧路湖陵 理数 46 11 29 1.6
釧路工業 電子機械 33 14 26 1.3
釧路商業 流通経済 26 20 20 1.3
会計 28 20 20 1.4
情報処理 29 20 20 1.5
釧路明輝 総合 127 100 100 1.3

根室

倍率1.3倍以上なし

参照:北海道教育委員会 高等学校入学者選抜情報「令和5年度公立高等学校入学者選抜再出願後の出願状況」

まとめ

倍率が明らかになったところで、本番まではあとわずか。十分考えて出願した志望校の学力検査に向けて、こんな時期ですが心配しすぎないようにしながら過ごしてください。

実際の倍率は今回発表された倍率より高くなることはもうありません。しかし、あまり多くはないでしょうが、中には出願しながら私立や高専を第一希望にしていた人もいるために当日の欠席者がでることもあり、これより低くなる可能性はあります。いずれにせよ、あまり倍率に左右されず、実力を出し切ってください。心から応援しています。