2023年度の公立高校入試、一般入試の出願変更は2月2日締め切られました。それを受けて、出願変更後の出願状況が、2023年2月13日、道教委サイトで発表になりました。1/25発表の当初の出願状況からどのように倍率の変化があったでしょうか。見てみたいと思います。
出願変更の中間状況(1/31)の記事です。
2023年、北海道公立高校の出願変更は2月2日の16:00までですが、1月31日正午の時点でどうなっているかの中間状況がわかりました。大きな人数の増減と倍率の変化などを見てみます。
石狩を除く北海道立高校の当初倍率と推薦入試の倍率の記事です。
この記事では、2023年1月25日に北海道教育委員会より発表された北海道公立高校の当初倍率を受けて、石狩以外の北海道の全日制高校の全体の倍率、及推薦倍率が高い学校を見ていきます。推薦入試が自己推薦へ変わったことで、推薦倍率が例年よりアップしている傾向にあります。
出願変更後の倍率が発表
北海道公立高校の当初の出願状況(1/25)を受け、出願先を変更したいと思う受検生は、次の期間で出願変更が認められています。
●一般入試の出願変更期間：2023年1月27日（金）～2月2日（木）
希望する人は在籍する中学校を通じて出願を変更します。以前は当初出願した学科によって出願変更できる学科に制限があり、普通科以外の専門学科等に出願した受検生に対して非常に不公平な制度でした。
2023年からは出願変更の条件が緩和され、当初出願した高等学校、学科にかかわらず変更できるようになっています。
出願変更後の出願状況が、2023年2月13日、道教委サイトで発表となりましたので、
札幌・石狩の高校の倍率が出願変更後にどのようになったか当初の倍率からの推移を見てみます。
石狩学区の倍率
1月25日発表の当初の出願状況を見て、こちらの記事で、東西南北と当初倍率が倍率1.3倍以上だった高校をピックアップしました。
2023年1月25日、令和5年度北海道公立高等学校の入学者選抜の1回目の出願状況が発表されました。こちらは23日の入学願書締め切りを受けての当初の集計です。石狩学区の公立高校の倍率を見て行きます。
それらの高校の倍率が出願変更後にどのようになったかを見てみます。
当初より倍率が高くなったところは数字を赤、低くなったところを青にしました。
| 学校名 | 学科名 | 募集人員 | 当初倍率 | 出願変更後 |
|---|---|---|---|---|
| 札幌東 | 普通 | 320 | 1.4 | 1.4 |
| 札幌西 | 普通 | 320 | 1.5 | 1.4 |
| 札幌南 | 普通 | 320 | 1.4 | 1.3 |
| 札幌北 | 普通 | 320 | 1.5 | 1.4 | 札幌月寒 | 普通 | 320 | 1.3 | 1.3 |
| 札幌平岡 | 普通 | 240 | 1.3 | 1.3 |
| 札幌国際情報 | 普通 | 80 | 1.9 | 1.8 | 国際文化 | 80 | 1.6 | 1.8 | 理数工学 | 40 | 1.3 | 1.4 | グローバルビジネス | 120 | 1.6 | 1.6 |
| 千歳 | 普通 | 200 | 1.3 | 1.3 | 国際流通 | 80 | 1.7 | 1.6 |
| 札幌啓成 | 理数 | 40 | 2.1 | 2.1 |
| 琴似工業 | 情報技術 | 80 | 1.3 | 1.2 |
| 市立札幌旭丘 | 普通 | 240 | 1.7 | 1.6 |
| 市立札幌平岸 | 普通 | 280 | 1.7 | 1.6 | デザインアート | 40 | 1.6 | 1.6 |
| 市立札幌清田 | 普通 | 200 | 1.4 | 1.3 |
| 市立札幌新川 | 普通 | 320 | 1.3 | 1.3 |
※当初倍率:2023年1月25日発表
※出願変更後（の倍率）：2023年2月13日発表
※札幌旭丘より下は札幌市（市立）高等学校です。
この倍率は、当初の出願と出願変更を受けて、各高校の学科の「出願数合計」を「募集人員」で割ったものです。つまり、推薦と一般入試を合わせた倍率となります。一般入試の倍率は、「一般出願者数」を「募集人員から推薦合格者数を引いた人数」で割って出さねばならず、また推薦人気校では推薦不合格者が一般入試に再出願することへの考慮も必要です。
つまり推薦入試を実施する高校の一般入試の実際の倍率は、この倍率より高くなる可能性があります。（四捨五入マジックにより同じに見える時もあります。）
北海道公立高校の倍率はなぜ何度も発表？理由と日程、データの読み方
札幌西は、0.1ポイント下げて1.4倍に。
札幌南は、0.1ポイント下げて1.3倍に。
札幌北は、0.1ポイント下げて1.4倍に。
札幌東は変わらず。
札幌国際情報（普通）は、0.1ポイント下げて1.8倍に。（国際文化）は、0.2ポイント上げて1.8倍に。（理数工学）は、0.1ポイント上げて1.4倍に。
千歳（国際流通）は0.1ポイント下げて1.6倍に。
琴似工業（情報技術）は0.1ポイント下げて1.2倍に。
札幌市立高校の高倍率校の動きです。
市立札幌旭丘（普通）が0.1ポイント下げて1.6倍に。
市立札幌平岸（普通）が0.1ポイント下げて1.6倍に。
市立札幌清田（普通）が0.1ポイント下げて1.3倍に。
倍率が減少した学校
ここからは、当初倍率の高さに関わらず、石狩学区の倍率の増減があった高校をピックアップして、当初と比較してみます。
まず、東西南北と石狩学区で倍率が当初よりも減少したところ。出願変更後の出願者数と倍率は2/13発表のものです。
| 学校名 | 学科名(募集人員) | 当初出願者合計 | 出願者合計（2/13） | 当初倍率 | 出願変更後 |
|---|---|---|---|---|---|
| 札幌西 | 普通(320) | 471 | 452 | 1.5 | 1.4 |
| 札幌南 | 普通(320) | 452 | 410 | 1.4 | 1.3 |
| 札幌北 | 普通(320) | 465 | 437 | 1.5 | 1.4 |
| 札幌国際情報 | 普通(80) | 154 | 144 | 1.9 | 1.8 |
| 札幌琴似工業 | 電気（80） | 84 | 80 | 1.1 | 1.0 | 情報技術（80） | 103 | 98 | 1.3 | 1.2 |
| 札幌東商業 | 流通経済(80) | 94 | 91 | 1.2 | 1.1 |
| 千歳 | 国際流通(80) | 137 | 129 | 1.7 | 1.6 |
| 市立札幌旭丘 | 普通(240) | 409 | 385 | 1.7 | 1.6 |
| 市立札幌平岸 | 普通(280) | 472 | 443 | 1.7 | 1.6 |
| 市立札幌清田 | 普通(200) | 275 | 267 | 1.4 | 1.3 |
※当初：2023年1月25日発表
※出願変更後：2023年2月13日発表
※札幌旭丘より下は札幌市（市立）高等学校です。
倍率が増加した学校
次に石狩学区で倍率が当初よりも増加したところ。出願変更後の出願者数と倍率は2/13発表のものです。
| 学校名 | 学科名(募集人員) | 当初出願者合計 | 出願者合計（2/13） | 当初倍率 | 出願変更後 |
|---|---|---|---|---|---|
| 札幌白石 | 普通(280) | 341 | 354 | 1.2 | 1.3 |
| 札幌東陵 | 普通(280) | 252 | 266 | 0.9 | 1.0 |
| 江別 | 普通(200) | 205 | 211 | 1.0 | 1.1 |
| 大麻 | 普通(280) | 309 | 327 | 1.1 | 1.2 |
| 札幌国際情報 | 国際文化(80) | 131 | 141 | 1.6 | 1.8 |
| 理数工学(40) | 53 | 56 | 1.3 | 1.4 | |
| 札幌工業 | 土木(80) | 51 | 55 | 0.6 | 0.7 |
| 札幌琴似工業 | 環境化学(80) | 67 | 71 | 0.8 | 0.9 |
| 江別 | 生活デザイン(40) | 33 | 34 | 0.8 | 0.9 |
| 石狩翔陽 | 総合(320) | 263 | 284 | 0.8 | 0.9 |
| 市立札幌藻岩 | 普通(240) | 245 | 262 | 1.0 | 1.1 |
| 市立札幌清田 | グローバル(40) | 40 | 42 | 1.0 | 1.1 |
| 市立札幌旭丘 | 数理データサイエンス(80) | 61 | 73 | 0.8 | 0.9 |
※当初：2023年1月25日発表
※出願変更後：2023年2月13日発表
※札幌旭丘より下は札幌市（市立）高等学校です。
倍率の変化と今後の予定
倍率は、出願者数合計を募集人員で割ったもので、少数第2位を四捨五入して出しています。ですから、倍率に増減がなくても出願者数が増減している学校は上記以外にもあります。
また、定員が少ない学科は、わずかな人数の変化で倍率が変わりやすいという特徴もあります。
今後の日程としては、推薦入試の合格内定者数の発表が2月17日（金）。そして推薦に合格できなかった人のために2023年2月20日(月)～2月22日（水）に、一般入試への再出願期間が設けられています。
その結果を受けて最終的な再出願後の出願状況がわかるのは2023年2月28日（火）です。この発表では推薦を除いた一般入試の最終倍率が分かります。
詳しくは、直接北海道教育委員会のサイトでデータをお確かめください。他の地区や詳細は道教委のサイトで確認できます。
参照：北海道教育委員会 高等学校入学者選抜情報 出願変更後の出願状況
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