2年ぶりの全国学力テスト

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令和2年は中止となった全国学力テストですが、令和3年は全国の小学6年生中学3年生を対象に実施されました。今回のテストで実施されたのは、国語と算数・数学の2教科。令和3年は英語は行われていません。

道内でも1,539の公立学校で7万人以上が参加し、結果が集計されました。全国平均と比較した北海道の結果は以下のようになっています。

道内の児童や生徒の「平均正答率」を全国平均と比べると、中学生は▼国語が64.5%で0.1ポイント、▼数学が55.9%で1.3ポイント下回りました。
また、小学生は▼国語が63.2%で1.5ポイント、▼算数が67.5%で2.7ポイント下回り、特に算数では島根県や福島県と並んで全国で最も低い正答率となりました。

中学生になると全国との差は縮まるものの、小学生の差は大きく、特に算数で顕著です。

臨時休校時の不安が全国平均より高く

2020年の春は、緊急事態宣言に伴う臨時休校が行われました。その影響について尋ねた設問に北海道の子ども達はどう答えたのでしょうか。上記のニュースによると

「臨時休校中に勉強について不安を感じたか」という質問に対し「当てはまる」もしくは「どちらかといえば当てはまる」と答えた道内の小学生は59.4%で、全国平均を4.2ポイント上回ったということです。

2020年の臨時休校では、一人一台のタブレット端末も行き届いておらず、小中学生は学校または教育委員会のサイトからダウンロードする形の、ペーパーの宿題に追われていたように見えました。

あの時点でできる学習の選択肢ことが少なかったことが、不安と答えた理由につながっていたのかもしれません。

学力テストの結果が教育の全てではないとはいえ、考えなければならないことは多いと言えるでしょう。学級閉鎖や休校が増えている今、どうやって子ども達の不安を軽減しながら、学習を止めずに提供していくかが問われています。