道立高校で授業料徴収ミス

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石狩の複数の道立高校で、授業料の徴収や返還にミスがあったことがわかりました。2021年5月、管内の収入事務を集約している石狩教育局が、2020年度の収入を集計し、発覚したということです。

多額の徴収漏れが発覚したのは、恵庭北高校。

恵庭北高校では授業料の事務担当者が2019年4月から2021年5月にかけて口座振替手続きや督促などの必要な事務を怠ったため、生徒38人に対して約246万円の授業料に徴収漏れがありました。

「高等学校等就学支援金制度」により、高校の授業料は保護者の所得の増減により授業料の負担が変化します。今回発覚したミスは、基準を上回る保護者への事務が放置されたり、保護者の所得に変動があり年度の途中で「就学支援金制度」の対象となった生徒への返金が行われていなかったりしたことによるものです。

就学支援金の対象になるかどうかは、保護者からははっきり基準が分からないため、学校の事務に一任という家庭が殆どだと思いますが、こういうことがあると信用できるのかどうか不安になりますね。

なお、ミスが発覚したのは恵庭北高校だけではありません。上記のニュースによると

一方、これを受け、北海道教育委員会が他の道立学校を調査したところ、同様に徴収事務
が行われていないケースがある事がわかりました。

 徴収漏れは札幌南高校1人、札幌白陵高校4人、北見緑陵高校1人の計6人に対して合せて約49万円に上ります。

 返還漏れは札幌月寒高校1人、札幌厚別高校3人、札幌琴似工業高校2人、札幌白陵高校1人の計7人に対し合せて約25万円に上ります。

 いずれも授業料の担当者が事務を失念していたということです。

これだけ多くの高校で徴収・返還ミスがあるとなると、抜本的な事務処理フローの見直しが必要でしょう。また5月に発覚したということですが、公表され保護者への説明が9月というのも遅すぎます。今後の再発防止を望みます。