2024年(令和6年度)の北海道公立高校入試。一時期よりは落ち着いたものの、感染症対策や大雪などの天候に不安を感じながらの受検となり、受検生や保護者のみなさんにとってはナーバスな時期が続いています。一般入試の前日まで、そして当日にできる準備をまとめました。

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北海道公立高校の一般入試と時間割

令和6年(2024年)3月5日は北海道公立高校の一般入試の学力検査日です。

なお、出席停止の扱いが定められている感染症により受検できない場合など、やむを得ない事情がある場合には追検査を受検することができます。その場合の出願は期限が短く設定されているので、前日や当日の朝に具合が悪い場合はすぐに在籍中学校に相談しましょう。

追検査は令和6年(2024年)3月13日。時間割は同じです。

学力検査は国語から始まり、数学、社会、お昼の休憩を挟んで、理科、英語という順で行われます。時間割は次の通り。

第1部 国語  9:20〜10:15
第2部 数学 10:35〜11:30
第3部 社会 11:50〜12:45
第4部 理科 13:35〜14:30
第5部 英語 14:50〜15:45

解答に要する時間は各50分間。検査時間の冒頭5分間で受検者に対する注意、問題用紙などの配布を行います。2022年から各教科100点、計500点満点になりました。なお裁量問題もなくなり、全ての生徒が同一の問題を解答します。

英語は聞き取りテストを含みます。学力検査は、中学校学習指導要領の趣旨を踏まえ、全ての教科で、基礎的・基本的な知識及び技能とともに、思考力・判断力・表現力等についてもバランスよく出題するとされています。また北海道の公立高校入試問題の特徴として、北方領土に関する問題が出題されます。

なお翌日に面接や実技を行う高校もあります。面接についてはこちらの記事をどうぞ。

2020年以降、感染症対策などで下見や面接が急遽中止となったり、天候悪化のため日程が延期になったりのイレギュラーが続発しています。在籍中学からのお知らせに注意してください。

参照:北海道教育委員会  高等学校入学者選抜情報道立高等学校入学者選抜の手引

前日にすること、できること

一般入試前日に上履きを持ち帰る

通常通りなら、一般入試前日は受検に関する注意の確認などが行われ、短い時間で下校するのではないかと思います。また、明日の受検に備えて、上履きを持ち帰るのを忘れないようにしましょう。

受検会場の下見

通常通りなら、受検する高校の下見が行われます。ただ前述の通り変わることもあるので中学の指示に従ってください。

会場とルートや交通費も確認

●もし一斉の下見が行われる場合は…
指示された時間内に、「下見から受検」という意識で臨みます。中学校の制服着用で、上履きと靴袋を持参し、公開時間を守りましょう。受験票も持参します。保護者などがつきそう場合は、校舎内には入れません。

●もし一斉の下見が行われない場合は…
個人に判断を任される場合も、少なくともルートと交通費の下調べと準備は必要です。当日受検生が一人で会場に向かう場合は、特に入念に。

オープンスクールなどで行ったことがあるなら平気かもしれませんが、入試当日初めて足を運ぶというのは不安なので、中には入れなくても学校の前まで行って見る機会が欲しいところです。当日は試験以外に余計な不安を持って欲しくないという意味で。

公共交通機関を利用するなら、事前に、受検会場まで交通機関や順路を時刻表や交通費も含めてしっかり確認しましょう。

今はネットでもルートや交通費が検索できますが、バスのりばの位置など、足を運んで確認した方がいいものもあります。

SAPICAやKitacaなどの交通系ICカードを使う場合は、この時、または事前に入試当日の分までチャージしておくといいと思います。なお、SAPICAはJRでは使えないのでお気をつけて。

保護者が送迎することもあると思いますが、車だと時間の読みが難しいのでお気をつけて。また高校がバスしか利用できない場所の場合、非常に混雑することが多いので、保護者まで乗ると受検生に迷惑がかかる場合があります。その場合は、送るのはバス停までにするといいかもしれません。

当日のバスは混みます

Hey
当日の出発時間やルートを考える時、その学校へ行くルートがバスしかない場合は注意して欲しいことがあります。下見の時はそれほど混んでいなくても、試験当日は、同じような時間を目指して、場合によっては何百人もの人がバスに乗ろうとします。

駅接続のバス停は、着いた時点で多くの受検生が並んいて、目指す時間のバスには乗れず次のバスになることも考えられます。同様に、タクシーにも必ず乗れるとは限りません。バス会社やルートによっては、入試の日は増便するなど対策を立てているケースもあるようですが、時間に十分余裕を持って計画を立てましょう。

特に、路線の途中のバス停から乗る予定の人は注意が必要です。バス停で待っていても、満員で乗れないということも考えられます。複数のルートがあるのなら終点から乗るようにするか、時間を早めるなどの対策を取ることをお勧めします。

交通機関の運行状況をチェック

●JR北海道の運行状況はこちら
JR北海道 列車運行情報

列車走行位置では、駅名から検索して具体的にどの便が運休や部分運休かなどを調べることができるのでおすすめです。

●札幌市営地下鉄の運行状況はこちら
札幌市交通局 地下鉄の運行状況

●札幌市電ナビはこちら

●中央バスの運休情報はこちら
市内線バス・都市間高速バス・空港連絡バス 運休情報

●ジェイ・アール北海道バスの運行状況はこちら

●じょうてつバスのホームページはこちら

忘れ物がないか確認

持ち物

・受検票くれぐれも忘れずに
・筆記用具
 ・鉛筆(シャープペンシルを含む)
 ・消しゴム
 ・定規(分度器の付いていないもの)
 ・コンパス及び鉛筆削り
・上履き及び昼食

上記は受検者の持参すべきものとされているので、忘れないように準備しましょう。

なお計算機(時計型、ペンシル型を含む)、携帯電話(スマートフォンを含む)、辞書機能付時計、ウェアラブル端末(スマートウォッチを含む)など、学力検査の公正を損なうものの持ち込みは認められていません。注意しましょう。

時計は一般的な、シンプルな機能のものを準備しましょう。会場でアラームが鳴らない設定にすること。置き時計やスマートウォッチはダメです。

その他に以下の物も前日までに用意を済ませておくと安心です。

・靴袋
・交通費 or 交通系ICカード(予めチャージしておくと安心)
・生徒手帳(中学校の電話番号)
・受検番号、高校の電話番号や住所などを控えておく
・休み時間に読むための参考書など

高校の電話番号や住所などを控えておくと書いたのは、万が一の連絡やタクシー利用に備えてです。天候や交通機関の乱れなど万が一ということもありますので。あとは必要に応じて身の回りの携行品を用意しましょう。ハンカチ、テッシュ、お守り、マスクなど。

体調を整える

忘れ物がないように準備したら、体調管理を何よりも優先して、早めにご飯を食べて早めに寝ましょう。今日まで、やれることは全てやり切った筈です。あとは蓄えた力を十分発揮できるよう、ゆっくり寝て当日スッキリと起きることが何よりの対策だと考えましょう。

当日にできること

早めに起きて準備をし、朝ごはんをしっかり食べましょう。昨日準備した荷物にお弁当や水筒を加えます。受検票は入っていますね。では時間に余裕を持って出発しましょう。

会場に到着するまで

当日受検に向かうのに、友達と待ち合わせをする人もいるかもしれません。その場合は「何分待って会えなかったら会場へ向かう」などと前日までにしっかり打ち合わせをしておきましょう。

待ち合わせによる遅刻のトラブルを防ぐために、中学校からなるべく1人で行くようになどと指示を受けている場合もあるかもしれませんね。そのあたりは学校の指示に従いましょう。

到着までに何か困ったことがあったら、1人で悩まずに中学校に連絡しましょう。この日は中学の先生方も待機していてくれる筈です。忘れ物に気づいても、取りに戻って遅刻するよりはそのまま向かう方がいいと思います。迷ったら中学に電話しましょう。

試験が始まったら

あとは、自分の持てる力を全て出し切るのみです。試験会場でよくあるのは、みんなが自分より賢そうに見えて緊張してしまう…という状況ですが、多分他の人もあなたのことを賢そうだと感じていますので、心配いりません。

テストは、もしかしたら難しくていつもより出来なかったと感じる科目も出てくるかもしれません。そういう場合も、解ける問題を1つでも多く見つけて最大限の努力をしたらそれでよしとして、休憩の間にサッと次の科目へ頭を切り替えて行きましょう

というのも、あなたが難しいと感じた問題は、他の人もそう感じている可能性があり、平均点も低いということが考えられるからです。

例えば入試問題は難化傾向にあると、合格予想最低点が例年よりも低くなります。つまり平均点が低ければ、いつもより低い点数でも合格できる可能性が十分にあるわけです

ですから「出来なかったからもうだめだ」などと考えては絶対にいけません。「自分が難しいと感じた問題はみんなにとっても難しい。平均点も低い筈だ」と前向きに考えて、すぐに次の科目に切り替えていきましょう

学力検査が終わったら

面接等を行う学校では、学力検査の終了後に、翌日の面接や実技についてのお知らせが配布される場合もあるようです。(受検票配布時に渡される場合もあるようです。)

もし面接等が実施される場合は、しっかり確認して明日に備えましょう。

社会状況などにより過去には直前で面接が中止ということもありました。もしそうなった場合も、道立高校の一般入試は面接が合否に関わる比率はもともと非常に少ないので、合否にはほとんど影響はないと思われます。

面接がなく学力検査で終了の場合、開放感でいっぱいかもしれません。しかし最後まで受検生として見られている意識を忘れずに。よく言われますが、家に帰るまでが受検です。

応援しています

今まで、きっと自分に出来る限りの努力を積み重ねてここまで来たはずです。今年は裁量問題がなくなるなど変更点がありますが、受検生がやることは一つ。

とにかくあとは最後の科目が終わるまで諦めずに、自分の力をぶつけるだけです。

どうか、みなさんが最後の瞬間まで全力を尽くせますように…。心から応援しています。

合格発表ついての記事です。

入学準備についての記事です。