この記事では、2021年の北海道の公立・私立高校の2次募集についてまとめています。
2022年の記事はこちら。
北海道の高校入試2次募集
北海道の公立高校は、合格者の数が募集人員に満たないときと、合格者のうちに入学の意思のない者などが出て、追加合格を出してもなお募集人員に満たないとき、2次募集を行います。
私立高校も、少ないですが2次募集を行う高校があります。出願を考えている場合は、中学校に相談しましょう。
2021年(令和3年度)北海道私立高校の2次募集
北海道の私立高校の2次募集の情報がある場合は、北海道私立中学高等学校協会のサイトで確認することができます。
こちらのサイトでは、「令和3年度 2次募集の実施状況」の実施一覧が掲載されています。
こちらの協会のサイトでは情報提供のみ行われており、実際の問い合わせなどは各学校へということです。実際に受験を考えている場合は、早めに在籍中学校に相談するといいと思います。
これによると、2021/3/12の時点の情報で、北星学園大学付属高校、札幌静修高校、札幌山の手高校、札幌聖心女子学院高校、小樽明峰高校、北照高校が若干名の2次募集を行うとのことです。いずれも、公立高校の結果を見てからの出願が可能なように出願期間が設定されています。
北星学園大学付属高校の出願期間は3/22午前8:50まで。試験日は3/22で、試験科目は面接。
札幌静修高校の出願期間は3/8〜3/24午前10:00まで。試験日は3/24で、試験科目は作文と面接。
札幌山の手高校の出願期間は3/16〜3/23午前12:00まで。試験日は3/23で、試験科目は面接。
札幌聖心女子学院は、試験日は3/23で試験科目は国語、数学、英語、面接。
小樽明峰高校の出願期間は3/5〜3/26。試験日は3/29で、試験科目は国語、数学、英語、面接。
北照高校の試験日は3/25〜3/29の間のいずれかで、試験科目は国語、数学、英語、面接。
こちらのサイトの情報は随時更新されますので、適宜チェックして見てください。
参照:北海道私立中学高等学校協会 令和3年度 2次募集の実施状況
公立高校の2次募集の募集人員の発表が、令和3年3月22日(月)にありますので、そちらもチェックするといいでしょう。後述しますが、2020年は意外な高校が2次募集をかけていました。
2021年(令和3年度)北海道公立高校の2次募集
北海道公立高校では、本検査と追検査の合格者の数の合計が募集人員に満たないとき、又は合格辞退者が出たことによる追加合格を加えても募集人員に満たないとき、2次募集が行われます。
ただし、当初の入試(本検査と追検査)に合格した人は、たとえその高校に入学する意思がなくても2次募集の出願はできません。
2次募集の募集人員の発表
令和3年3月22日(月)
各高校での掲示と、道教委ウェブサイトでの発表となります。
出願の受付
出願の受付期間は全日制、定時制ともに次の通り。
令和3年3月23日(火)〜3月24日(水) 9:00〜16:30
出願は在籍する中学校を通して行います。期間がとても短いので、なるべく早く中学に相談しましょう。
合格発表
令和3年3月26日(金)まで
各高校での掲示と、合格の通知が行われます。詳しくは在籍中学校へお確かめください。
選抜方法
2次募集の選抜は、新たに学力検査を受けるわけではなく、当初の一般入試で受けた学力検査の成績を用いて行われます。受検生は中学を通して出願しますが、中学校長を経由して最初に受験した高校の校長へ学力検査成績証明書など、2次募集の選抜に必要な書類の交付が依頼されます。
それを受けて一般入試を受検した高校の校長は、2次募集の出願先へ学力検査成績証明書を送ります。出願先の高校は、中学からの必要書類と当初の学力検査の成績などを元に選抜を行います。
受検生は、令和3年3月26日(金)までに行われる合格発表を待ちます。具体的な方法や、合格の通知方法などは中学校に確かめましょう。
一般入試を受けないと2次募集は受けられない?
上記の選抜方法を見ると、では何らかの理由で一般入試を受けなかった場合、2次募集を受検することはできないのか、という疑問が出てきます。しかし、一概にそうとも言えないようです。
令和3年度道立高等学校一般入学者選抜実施要項には、こういう一文があります。
なお、当初の入学者選抜において出願しなかった者については、事情を説明した書類を添付すること。
ただ実際の運用については不明なため、そのようなケースでは中学とよく相談してください。
参照:北海道教育委員会 令和3年度道立高等学校一般入学者選抜実施要項
2次募集を実施する公立高校と人員
令和3年度の公立高等学校入学者選抜第2次募集の人員が発表されました。札幌・石狩の状況をピックアップします。今年は、かなり大量の2次募集を行う高校が複数出ています。
学校名 | 学科名 | 第2次募集人員/5%枠 |
---|---|---|
札幌丘珠 | 普通 | 6/6 |
札幌西陵 | 普通 | 28/12 |
札幌東陵 | 普通 | 47/14 |
札幌南陵 | 普通 | 54/7 |
札幌東豊 | 普通 | 43/7 |
札幌真栄 | 普通 | 11/10 |
札幌あすかぜ | 普通 | 88/10 |
札幌白陵 | 普通 | 33/6 |
江別 | 普通 | 20/8 |
事務情報 | 4 | |
生活デザイン | 11 | |
野幌 | 普通 | 26/26(50%枠) |
大麻 | 普通 | 2/2 |
千歳北陽 | 普通 | 16/4 |
北広島西 | 普通 | 81/11 |
当別 | 普通 | 38/4 |
園芸デザイン | 31 | |
家政 | 23 | |
恵庭南 | 普通 | 16/5 |
体育 | 27 | |
恵庭北 | 普通 | 84/11 |
千歳 | 国際教養 | 3 |
札幌工業 | 機械 | 1 |
建築 | 3 | |
土木 | 7 | |
札幌琴似工業 | 電子機械 | 25 |
電気 | 21 | |
情報技術 | 3 | |
環境化学 | 17 | |
札幌東商業 | 流通経済 | 13 |
国際経済 | 13 | |
会計ビジネス | 21 | |
情報処理 | 1 | |
石狩翔陽 | 総合 | 1 |
市立札幌啓北商業 | 未来商学 | 5 |
参照:北海道教育委員会 高等学校入学者選抜状況 令和3年度公立高等学校入学者選抜第2次募集の人員の状況
2021年の二次募集の状況を見ると、普通科のいくつかの高校で大量の募集を行っていることに驚きました。特に札幌あすかぜ、北広島西、恵庭北ではそれぞれ80名以上の2次募集をかけています。
2020年からの高校の就学支援金の拡充により、私立高校の学費負担がそれまでと比べて大幅に緩和されるということで、北海道でも何がなんでも公立という風潮が崩れて来ているのでしょう。
2021年の公立高校配置計画では、市立札幌藻岩では2クラス減、北広島で1クラス減など、人気校でも募集人員を減らしています。それによって倍率が上がり涙を飲んだ受検生がいた反面、大量に2次募集を出す高校もあるという結果になりました。
今後の配置計画は地域の中学卒業生の数を中心に判断するのではなく、その需要や人気を考えなければ難しいと思います。配置計画を間違うとどんどん私立へ受検生が流出し、公立が衰退していくことになるのかもしれません。
また、就職に強い工業、特に商業高校の2次募集も目立ちます。高等教育の修学支援新制度の影響なのでしょうか。奨学金の拡充により大学、専門学校への進学がしやすくなったことも影響していると思います。景気の状況を見て、近々の就職を避けたい気持ちが働いたのかもしれません。
昨年(2020年度)の2次募集の異変
なお、参考までに昨年(2020年度)の北海道公立高校の2次募集の状況を見ると、それまでの年とは違った様子が見られました。
2019年まで北海道で2次募集を行うのは、倍率が1.0倍に満たない学校というのが定説でしたが、令和2年は状況が変わり、北広島・稲雲など最終倍率が1.0を超えていた高校も2次募集をかけています。
背景には2020年度から始まった私立高校の実質無料化と言われる修学支援制度で、私立を選択肢に入れやすくなったことなどがあるのではないかと思います。
詳しくは昨年(2020年度)の記事をご覧ください。
2020年北海道高校入試の2次募集について
有明高校は出願と入試日程が遅め
単位制課程の出願締め切りは3月18日
北海道有朋高等学校は道立の高等学校ですが、通信制と単位制の課程がある高校です。公立ですが出願と選抜の日程が他の公立高校と異なり、一般の公立高校の合格発表後に出願の締め切りと選抜の日程を設けています。
2021年の単位制は前期と後期がありますが、前期の一般入学者選抜の出願期間は次のようになっています。
[ 前期 ] 令和3年3月9日(火)~令和3年3月17日(水)
受付時間は、土曜日及び日曜日を除く、9時から16時30分までとする。
ただし、17日(水)は12時までとする。
ちなみに後期の出願期間は、令和3年8月27日(金)~令和3年9月3日(金)です。
単位制の入試日程
有明高校の前期の一般入学者選抜は、令和3年3月24日(水)です。前期の一般入学者選抜は、作文と面接によって選抜。
前期入学者合格発表は、2020年3月29日です。
有明高校の通信制は
有明高校の通信制の出願期間は次のようになっています。
令和3年2月15日(月)~3月18日(木)16時30分必着
受付時間は、平日9時から16時30分まで
(土・日・祝日は受け付けておりません)
詳しくは北海道有明高校通信制課程へ。
私立の通信制高校
私立の通信制高校にも受験可能なところがあります。例えば何かと話題のN高等学校・S高等学校は、4月、7月、10月、1月が入学月ですが、2021年4月入学の追加募集第6期の出願期間は、
3/11(木)~3/23(火)に設定され、
通学コースの試験日は、3/25(木)の予定です。
N高等学校には、大通駅からすぐの利便性の良いところに、通学コースの札幌キャンパスがあります。通学を必要としないネットコースもあります。
私立の通信制は他にもあるので、気になる方は中学校に相談してみるといいのではないでしょうか。