暖かい地方から北海道へ観光に来る方は、どんな服装で行けばいいのか迷うかもしれません。なにせ、日本の北の果て。ちょっと言いすぎ?かもしれませんが、冬でもアスファルトを普通に歩ける地域とは気候が違います。
また、北海道旅行やさっぽろ雪まつりを見る際は、結構長い時間冬の北海道の屋外を歩かなくてはいけません。雪国に慣れていない方には、しっかり防寒対策をしないとちょっと大変かもしれませんね。この季節の札幌は建物の中は暖かいのですが、外は極寒です。そこで、雪まつりなどの観光の際の服装などに関する注意事項についてまとめてみました。
キャリーカートは預ける
まず、言うまでもないとは思いますが、キャリーカートを雪の上で引っ張って歩くのは無謀です。ホテルに置いておくか地下街のコインロッカーなどに預けましょう。荷物は少なめに、転んだときのことを考えると、出来れば両手の空く肩掛けタイプのバッグやリュックなどがおすすめです。
ちなみにベビーカーも無理です。北海道の冬の屋外用ベビーカーは、基本「そり」です。ただ、観光で来た方にそりの購入を勧めるのも酷だと思うので、抱っこひもなどのご利用をお勧めします。そして、お子さんを抱っこするお父さん・お母さんは、転ばないように冬靴を履きましょう。
靴が重要
雪道を歩くためには、冬靴が必要です。北海道の人が、雪の上を普通に歩いたり走ったりしているのは、靴底が冬用になっている冬靴を履いているからです。
たぶん、普通の靴で冬の北海道の雪の上を歩こうとすると、道産子も転びます。本州でも雪が積もることはあると思うので、積雪対策に一足、冬靴を購入するといいのではないでしょうか?
本州で購入する冬の靴は、防寒機能はあっても防滑が不十分なものが多いので、雪道や凍結路面でも滑りにくい靴を入手することをおすすめします。
こちらの記事で、私が本気で欲しいと思った冬靴をまとめました。
冬靴が大活躍する季節。雪道や凍った道でも暖かく、滑らない冬靴を道民は常に求めています。冬の北海道のQOLは、安全に歩ける防滑シューズ・スノーブーツにかかっていると言っても過言ではありません!常に良い冬靴がないか目を光らせている道民が欲しいと思った凍結路面に強い冬靴をご紹介します。
子供用のスノーブーツで、よく靴底の真ん中あたり金属製のスパイク付いていて、パッチンと手でを出したり引っ込めたりするタイプのものがありますが、私は個人的にはオススメしません。出し入れするのに手が冷たいですし、雪道ならいいんですが駅や店の固いフロアーに入った途端、つるっと滑ることがあります。子供が以前履いていたことがあるんですが、その靴を使用してた間中玄関にサビ色の水が付いて大変でした。
ほとんど履く機会がないので、靴の購入はちょっと…という場合は、普通の靴につける滑り止めも売っています。
こういうタイプのものなら、嵩張らないので、観光で来た方にもいいかもしれませんね!せっかく観光に来て転んでケガ…などということにならない為にも、何かしらの足元の雪道対策をお勧めします。
傘はいらない雪の日も
観光中、晴天ばかりとは限らず、雪が降るかもしれません。でも極寒の時期の北海道では、雪が降っても傘を差す人はほどんどいません。ただ稀に暖かい(と言っても0°Cを少し上回るくらい)日もあるので心配なら折り畳みの傘を。
中途半端に暖かい時期の雪には傘を差すこともあるのですが、1月・2月の雪はぱっと払えば落ちてしまいます。スキー場で傘を差す人はいませんよね。あれと同じ感覚と考えると分かりやすいと思います。
そのかわり、降雪時のコートや上着は、雪がぱっと払えるような防水タイプの素材のものがいいと思います。ウールやカシミアのコートだと雪がくっついて、屋内に入ったときに溶けた雪でぬれてしまうかもしれません。
飾りじゃないのよフードは
傘のかわりに重宝するのが、コートのフードです。本州では上着のフードは実際に被るものではなくファッションかもしれませんが、冬の北海道では被るものなのです。
また、フードを被るなら、途中からではなく最初から!が原則です。雪の中フードを被らないでいると、フードの中に雪がたまります。その状態で途中でフードを被ると、頭からたまった雪をかぶって、無駄に冷たい思いをすることになります。被るなら最初から被る!被らないなら最後まで被らない!を合言葉にしましょう(笑)
耳は凍傷になりやすい
フードを被るのは自分の美学に反する!という方も、耳をすっぽり覆える帽子か、耳あてはあった方がいいと思います。耳は凍傷になりやすい部位です。ニットの帽子などで覆って露出させないようにしましょう。
ネックウォーマーがあると、雪遊びでも暖かく過ごせます。口元近くまでカバーできるとそり遊びで飛び散る雪も気になりません。
札幌では、100円均一でも手袋や耳あて、ネックウォーマーなど簡単な防寒具が売られています。コンビニでも売られていることが多いです。忘れたり落としたりしても安価で購入できるので、耳や手、首が冷たいときは我慢しない方がいいです。
手袋は必須
耳と同じで指も凍傷になりやすい部位です。手袋がないと、すぐ真っ赤になりしもやけになってしまいます。ポケットに手をつっこんで歩くと、転んだときに危険なので、手袋を用意しましょう。雪遊びなど雪に触れるなら、防水タイプの手袋は必須です。
子どもはスキーウェア
札幌では、小学校の低学年くらい(中学年くらいもかな?)の子どもは、外遊びのときや長時間外で過ごすときは、スキーウェアを着ていることが多いです。スキーウェアを着ない場合も、それに準じるような上下防寒・防水の服装でないと、外で遊べません。幼児は脱ぎ着が楽な、ジャンプスーツと呼ばれるタイプの上下が繋がった防寒着がよく選ばれているようです。
そして、足カバーをつけるとブーツに雪が入り込みません。
雪まつりも、雪のすべり台など雪あそびを楽しむ予定なら特に、スキーウェアのような上下とも防寒・防水仕様の服装で行くのをお勧めします。
まとめ
寒い札幌の冬ですが、防寒の装備さえしっかりすれば、結構外で過ごすのも平気なものです。スキーウェアを着た子どもは、雪の中でも普通に遊んでいますし、外で仕事をする人も、ウィンタースポーツを楽しむ人もたくさんいます。
屋内は暖かいので、案外薄着で町を歩く若者も見かけます。でも長時間を外で過ごす雪まつり観光は、雪国でない地域から来る人には特に、きちんと防寒対策をとることをお勧めしたいです。
たのしく雪まつり観光をするために、防寒対策を!とくに耳と手、つま先などの末端が冷たくなると、寒さは我慢できません。暖かくして、素晴らしい雪像や雪とのふれあいを思い切り楽しんでください!