【特集記事】転校生目線で見た子どもの生活と北海道・札幌ルール もくじ
atuweb / Pixabay私が札幌に引っ越してきたのは、数年前の3月の終わり。春休みが始まってすぐの時期でした。おそらく、引越しの時期としては一番多い季節ですよね。今年もこの時期に札幌へ転入される方は多いのではないかと思うので、私が当時感じたことを書きますね。
服装について
そのころ関東地方はぽかぽか陽気。日差しは日に日に暖かくなり、もうすっかり春だね~という感じです。
そしてやってきた札幌。…寒かったです。
多分今なら、それほど寒いとは感じないだろうと思うのですが、人間とは昨日までの感じていた気温より明らかに低い気温のところへ移動すると、季節が逆戻りしたような、数ヶ月タイムスリップしたような気分になるものなんですね。
街を歩く札幌人は、札幌なりに日々暖かくなって行くのを感じて過ごしているので、結構薄着で歩いている人もいるのですが、私は、寒かったです。
なのでコートは必要だと思います。分厚いダウンまではいかなくても、首都圏の人が普通に冬の通勤・通学で着るようなコートはあった方がいいと思います。
あと手袋もあった方がいいと思います。私は当初風がとても冷たく感じました。また首に巻くストールも体感温度を調節するのに便利です。札幌の春から初夏は昼と夜の寒暖の差がかなり激しいので、ストールを持ち歩く札幌人は多いです。
その年によって、またその人によって、寒さの感じ方は違うかもしれないので、こちらに来てから調達してもいいと思います。札幌では防寒小物は入手しやすいです。3月はちょっと微妙な季節ですが、冬なら100円均一やコンビニでも手袋などが売っています。ストールもこの時期いろいろなお店で見かけます。
雪解けの季節は足元に注意
その年の天候によりますが、3月の札幌は雪解けの季節です。雪解けという言葉には綺麗な印象がありますが、現実はドロドロです。
この頃の雪はもう白くないです。茶色いです。そして溶けた雪は水になります。水はけの悪いところには巨大な水たまりが出来ます。しかも茶色いです。車が通ると水が盛大にはねます。
もうカオスです。
雪は気温が安定して低い状態だと、ある程度平らな状態でまだ歩きやすいのです。でも雪解け中の、溶けては凍り、また溶けてたまに雪、時々雨というような気温の差がある時期は、その日によって道が沼のようになったり、すごい凹凸だったり、川のようだったり、スケートリンクのようだったり、本当にカオスです。
足場があると思って足を踏み出したところで、ずぼっと足が埋まることもしょっちゅうです。わなに嵌ったきつねになったような気分になります。
こちらに引越してきて、道が平らでアスファルトの上を歩けるということがどんなに恵まれたことなのか、初めて分かりました…。
この季節、雪が溶けるまでは、レインブーツや防水性のあるスニーカーなどがあると便利です。うちは履き慣れたショートのレインブーツを大人も子どもも手荷物で持って来て、札幌に到着した日から大活躍でした。
ただ、札幌の雪の量や雪解けの時期は、その年によってかなり違うので、今年の3月後半の状況がどうなっているのかは分かりません。2016年は雪の量がとても少なく、雪解けが早そうなので、もしかしたらほとんど雪がないかもしれません。でも、例年だと3月は非常に足元が悪い時期で、普通のパンプスや防水性のない靴だと、歩くのが大変です。
4月の入学式を過ぎてもかなり雪が残っている年もあります。そういう年は、雪がなくなるまで通学にもレインブーツは活躍します。
雪の状態は場所やその年によってかなり違う
おそらく、移動距離の長い引越しだと、引越しの荷物より人の方が早く到着しますよね。例えば首都圏からのトラックでの引越しだと、荷物は早くても翌々日、フェリーだともっとかかるようです。引越しの荷物が届くまでの間、中心部のホテルで過ごすという方もいるかもしれません。
そういう場合ならかさばるレインブーツなどは、無理に手荷物にしなくていいかもしれません。なぜなら郊外の生活道路と違って、観光客が歩くような中心部はほとんど雪が残っていないことが多いからです。また、札幌中心部では外を無理に歩かなくても建物の中や地下道や地下街で十分用が足ります。その時の気温や雪の状態を見て、必要なものはそのときに買ってもいいと思います。
雪が多い年、少ない年、その年によってかなり差があり、札幌市内でも場所によって残っている雪の量が全然違う場合もあるので、お引越しの場所の状態を確かめてから必要なものを買ってもいいかもしれませんね。道路の状態も、幹線道路と生活道路では状況が全然違います。
次回は、引越しで子どもの学用品を荷造りをする際、持ってきた方がいいもの、要らなくなると思われるものについて書きたいと思います。