参拝者数も北海道一を誇るパワースポット北海道神宮。今年も多くの人が初詣に訪れることでしょう。一年を通して参拝する人が絶えない北海道神宮ですが、お正月期間の賑わいは特別です。境内には出店もでて、お年玉を握りしめて訪れる子ども達も多いのではないでしょうか。お正月期間にしか授与されない干支の鈴などもあり、老若男女関わらず一年の門出にふさわしく、充実した時を過ごせることでしょう。

初詣の順路や時間は

とにかく人出が多いので、元旦は交通規制や順路規制が敷かれます。事前にそのことを念頭に置いて、初詣へ出かけましょう。例年、元旦は0時開門となります。普段はどの鳥居から入ることもできるのですが、12月31日、1月1日は多くの参拝客で賑わうため、第二鳥居から入るように参拝の順路も決められています。1月2日以降は規制が解除されます。

またお正月期間は、日によって開門と閉門の時間が異なるので、そちらも注意が必要です。2020年初詣の祭典の予定や神門の開閉時間などについてはこちらの記事をどうぞ。

北海道神宮の初詣【2020】神門の開閉時間と祭典予定は

参拝までの様子

参考までに過去の元旦の参拝の様子を順を追ってご紹介します。元旦は基本的に北一条通を通って第二鳥居から参道に入り、神門へ向かいます。

▼第二鳥居へ入るまでの歩道にも大勢の人が並んでいます。

▼こちらの第二鳥居から入ります。基本的には、元旦はここからしか入れないように参拝者順路の規制があります。

また、第二鳥居はカップルで同時にくぐらない方がいいというジンクスがあるのだとか…。もし気になる場合は、2人で時間をずらして入るといいかもしれません。

北海道神宮の参拝と鳥居のくぐり方

▼第二鳥居を抜け、神門へ向かってをゆっくり進みます。

神門と手水舎

▼神門が見えてきました。

神門に向かって左には手水舎があります。

神宮手水場

ここで手水を使って手や口を清めるのですが、おそらくここが一番の混雑ポイント。連れの方がいる場合は、手水を使った後に落ち合う場所をあらかじめ決めておくといいかも。そのくらい混み合います。

手水の作法

神門をくぐる前に、手水を使って手や口を洗い清めます。手水を使う方法は迷いがちですが、「手水の作法」がきちんと数カ国語で掲示してありました。

これなら外国人の方にも分かりやすいですね!
清め方を簡単に説明すると、

・まず柄杓を右にもち左手を
・柄杓を持ち替え右手を
・また持ち替えて左手に水を受けてそれで口を

という順番で清めていきます。その後、口をつけた左手を洗い、柄杓を立てて持ち手をすすいでから元の場所へ戻します。
柄杓に直接口をつけてはいけません。

本殿と授与所

▼本殿です。参拝は混雑が予想されます。賽銭箱の前にしばらく並び、順番に参拝します。参拝後左右に抜けます。

参拝の作法

参拝の作法は、二礼二拍手一礼です。
お賽銭を入れ、
二礼(二回お辞儀をする)
二拍手(二回手を打ったあと、心を込めて祈る)
一礼(お辞儀をする)

をします。
初詣では左右に広く拝礼する場が設けられていますので、混雑する本殿の正面を避けて左右の方から参拝することもできます。左右の列へどうぞと誘導する声も聞こえます。左右から拝礼してもご利益は変わらないはず!

古神札収納所

▼古神札収納所では古い神札やお守りなどを納めることができます。その後祓い清められ、1/14の古神札焼収祭(どんと焼き)にて、御神火により焼納していただけます。

場所は新しい神宮茶屋のすぐそば。

古神札収納所入り口

分別して収納所にお納めします。

お正月限定!おすすめの縁起物

期間、数量限定の縁起物の授与を受けたり、屋台での買い物をしたりも初詣ならではの楽しみですね。

えと鈴

境内にある神宮窯で作られるその年の干支をかたどった「えと鈴」。手作業で時間をかけて丁寧につくられるため、ひとつひとつ異なる音が鳴ると言われています。素朴な土の色と丸みを帯びた優しい形が特徴のこのえと鈴は、お正月、ここでしか手に入れることができない縁起物。

数も約5,000個ほどと限られているので購入を希望する場合は早めの参拝をお勧めします。鈴を鳴らして願いごとをし、大切にしたい一品です。大切な人へのお土産としてもきっと喜ばれるでしょう。

こちらは子年のえと鈴。

毎年、とても可愛い干支のデザインが楽しみ!2020年のねずみも素朴でキュートです。

尻尾がくるんと巻きついています。

ぬくもりのあるよい音がします。

神宮の梅

神宮の境内には、やく200本もの梅の木があり、春には見事な花を見せてくれます。そしてその梅の実と手稲山系の伏流水を使用してできたという梅酒、「神宮の梅」。

地元の札幌酒精工業により製造されていて、お正月限定で800円で授与されます。味も香りも格別なのですが、北海道神宮の清浄な気を存分に受けて育った梅の実からできたお酒だと思うと、ありがたさ倍増!

一刀彫りやすかし彫も

他にも、干支の一刀彫すかし彫の細工も見事です。御神酒(50円)を求める人の列も賑わいます。数に限りがある縁起物は人気が高いので、是非お早めに。

そのほかのおすすめ

お守り

授与所には、お守りや絵馬などがあります。

幸せの御守

こちらは幸運と金運を招くよう御祈願された水晶の幸せの御守

幸せの鶴御守

こちらは幸せの鶴御守。神宮の御守りはデザインも素敵なものが多く、ずっと身につけていたくなります。

幸せの鶴御守

おみくじ

おみくじを引いて結ぶ人もたくさん。通常のおみくじ(100円)だけではなく縁起物の入ったおみくじ(200円)もあります。引いたおみくじを読み上げる声もあちこちで聞こえます。

こちらは通常のおみくじ。和歌となったありがたいお言葉とともに、今年の運勢を占います。

こちらは200円の縁起物の入った幸福みくじ。

私の引いたおみくじは升の縁起物が入っていました。また通常のおみくじのような和歌はなく、平易な文章で運勢が書かれています。

またおみくじには「たとえ凶なりとも日々努力することによりその身に吉が訪れます」というアドバイスも。

おみくじはしっかり読んでから結ぶ人も、また折々に読み返すために持ち歩く人もいます。

屋台での買い物も楽しみ

▼公園口鳥居へ向かう参道には屋台もたくさん出ています。

ちびっこのお楽しみは屋台での買い物かもしれませんね。

食べ物をカラスが狙ってくることがあるので注意しましょう。

六花亭の判官さま

参拝者休憩所となっている六花亭神宮茶屋店では、ここでしか食べられない「判官様」という焼き餅が人気です。お土産用として売られているほか、店内のホットプレートで焼いた熱々の餅を食べられるのは神宮だけ。伸びの良い柔らかな餅はそば粉が入っているので、アレルギーのある方は気をつけてください。中の甘すぎない粒あんも美味しい!

お茶は無料でいただけます。もちろんおなじみ六花亭のお土産も購入できます。

神宮茶屋

駐車場側にある六花亭神宮茶屋店とは別に、2019年から新しい神宮茶屋が誕生しました。きのとやを中心に北海道銘菓がずらりと並ぶこちらの茶屋は、本殿から境内社(公園口鳥居方面)へ向かう間に森の中の休憩所といった風情で佇んでいます。

北海道各地のお菓子だけではなく、ソフトクリームや温かい飲み物もあるこちらの茶屋。初詣の帰りに立ち寄って見てはいかがでしょうか。

境内社への参拝

公園口鳥居方面へ向かうと、穂多木神社、札幌鉱霊社、開拓神社の境内社が並んでいます。それぞれがパワーを感じる空気を纏った神社です。経済人も多く参拝するといわれるこちらの神社。ぜひ参拝しましょう。

「一年の計は元旦にあり」と言われるように、元旦の過ごし方でその年の運気が変わるというのもあながち間違いではないのかもしれません。北海道神宮への初詣へ行って、今年を健康に明るく過ごしましょう!

参照:北海道神宮公式サイト