矢印

赤と白のシマシマ矢印は何?

市街ではあまり見かけませんが、郊外の道道を走っていると、「ウォー〇ーを探せ」の主人公(?)ウォ〇リーのシャツの柄ような、赤と白のシマシマの下向き矢印(↓)の標識が道の脇に延々と立っているの見かけることがあります。

(道道については、道の道は道道。なんのこと?? という記事をお読みください。)

教習所では見たことのないこの標識に、初めて北海道を訪れた旅行者は、えっ、なんの標識??と驚いてしまうようです。

このしましまの下矢印は、何のためにあるのでしょう?

「ウォー〇ーはここだ!」のサインではありません。

もしそうなら道道の脇には延々と彼が潜んでいることになります。

シュールですね。

実はあの矢印は、ここが道路の端ですよーと教えてくれているんです。

道路と道路じゃないところの境目を↓矢印で示しているんですね。

そんなことはの見れば分かるのに、と大きなお世話に感じるかもしれません。夏に見ると全く意味不明の謎の矢印ですが、この標識が真価を発揮するのは真冬です。

想像してみて下さい。

あの下向き矢印が立っているところというのは、大抵、畑や原野が広がっているところなので、冬、一面の雪景色が見られる頃になると、道も野原も区別なく真っ白なわけです。アスファルトの色なんて、下手すると次の春まで見れません。

そこであのしましま矢印の出番です!

端っこを教えてくれる、矢羽根付きポール/固定式視線誘導柱

北海道のドライバーは冬は大体いつも目分量で走っているのですが、あの矢印のおかげで、「あ、この辺が道路の端っこだな」と分かるわけです。

除雪もあの矢印を目安にします。

この↓矢印、正式には「固定式視線誘導柱」という名称らしいのですが、簡単に「矢羽根付きポール」「スノーポール」などとも呼ばれています。

夜は光ってくれるタイプのものもあります。

そんな訳で、夏に道道であの矢印を見かけても、「意味がわからないし、くどい!」(たぶん、一本見かけたらその後しばらく見続けることになります。)と思わずに、「冬に役立ってくれるんだな、ご苦労さま。」と思ってあげてください。

そのほかにも見慣れない標識が

北海道には、雪のない地方では見慣れない標識が他にもあります。

これも、夏に見ると大きなお世話と思うような標識。停止線と中央線。

冬の道路は真っ白で、北海道のドライバーは大体目分量で、この辺が中央線かな~とか、多分ここが停止線!とか思いながら走っているわけです。そんなとき、役に立ってくれるのがこの標識。

冬はいい仕事をしてくれるので、夏に見かけても「見れば分かるのに、くどい!」と思わないであげてください。

動物の標識もある。エゾシカには気をつけて

又、道道では、多分都会ではあまり見かけない動物注意の標識を見つけることがあります。

多分一番多いのは鹿のとびだし注意の標識だと思いますが、キタキツネやクマの絵の描かれたものもあります。

エゾシカは最近ではかなり生息数が増えていて、車との交通事故も増加しているので、標識があるところでは本当に気をつけた方がいいです。

足が速くてジャンプ力もあるので、飛び出して来るときは一瞬の出来事で避けるのが難しいそうです。しかも体も大きいですから、ぶつかった時の衝撃も大きいですし。

ちなみに道(北海道)にはエゾシカ対策課というのがあって、いろいろ対策を講じているようです。

キタキツネは、札幌市内でも道路を横断しているところを見かけたことがあります。

札幌は山と人の住んでいるところとの境目がごく身近というか近いので、そういうこともあるんですね。でも全然見たことがないという生粋の札幌人もいるので、そんなに頻繁なことではないのかもしれません。

ちなみにキタキツネはエキノコックスという寄生虫をもっていることがあり、人にうつるとエキノコックス症を引き起こすので、触ったり餌付けをしないように、北海道の子どもは小さい頃から教えられています。もし見かけても、触ったり餌をあげたりしないことをおすすめします。

そんな道道の標識いろいろのお話でした。