立春の前日、「鬼は外、福はうち!」のかけ声の元、豆をまく行事、節分。もちろん北海道にも節分はあります。でもやっぱり内地と一味違う?
北海道の節分とは?

大豆でなく落花生

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本州では一般的に大豆をまくのが節分の常識だと思いますが、北海道でまく豆は、落花生。それも殻付きの落花生をそのまままきます。そしてまいた後は回収し、美味しくいただきます。年の数とか意識しているのかしていないのか…は微妙。

これは北海道だけかと思ったら、そうでもないようですね。東北や九州の一部でもそんな風習があるそうです。

お菓子もまく?

いろいろなルーツが混ざる北海道なので、家庭によっても違うと思いますが、一緒にチョコや個包装のお菓子をまくところも多いようです。掛け声とともに落花生やお菓子をまいてはそこにわらわらと子ども達が群がって、キャッキャウフフと拾い集める、それが北海道の節分の楽しみ方のようです。子ども達は結構前から楽しみにしています。

何故こうなったか考えてみた

もはや神事というよりもはやエンターテイメント?の様相を呈している北海道の豆まき行事ですが、どうしてこうなったのでしょう?よくわかりませんが、北海道ルールのキーワード「合理的」と、道民気質である楽しいことに乗っかるのが上手な主義&子煩悩な感じが影響しているのかな、となんとなく想像はつきます。

つまり、「大豆をそのまままくと掃除が大変だし、食べれなくなっちゃってもったいない…」から「そうだ!殻付き落花生をまこう!」となったのではないでしょうか。そしてまいてみたら子供達がわらわらと群がり大喜びしていたので、「お菓子もまいたらもっと喜ぶかな?」となったんじゃないかと想像します。

また、暖かい地方なら外にまいた大豆は箒で掃いてお掃除完了だと思いますが、雪の中で大豆をまくと回収が大変です。喜ぶのは寒い冬、食料確保に血まなこになっているカラスくらいでしょう。(ちなみに札幌のカラスはかなり強面です。)鳥にも食べられず雪に紛れた豆に再び出会うのは、雪解け後の3月でしょうか?その頃にはすっかりふやけていることでしょう。

そんなわけで衛生面でも大豆より殻付き落花生をまいてその後回収!という方へ流れて行ったのではないかと思います。子供も喜び一石二鳥!各家庭でいろいろなやり方があるかもしれませんが、楽しい節分を過ごしてください!