道産子ではない皆さん、道道と言うのは何かご存知ですか?みちみちではなくどうどうと読みます。
〇〇県在住の方が、自分の住んでいる都道府県を行政の単位として、「県」と言うように、北海道に住んでいる人は、北海道のことを「道」(どう)といいます。
県の庁舎は県庁と言いますし、県の作った学校などは県立といいますよね。
北海道では、道の庁舎は道庁ですし、道の作った学校や施設は道立といいます。
道路も同じです。
国が管理する道は、国道と言いますよね。同じように、県の道は県道。
そして、
道の道は道道。
(どうのみちはどうどう)
漢字で書くと非常にわかりづらい!
なんだか早口言葉みたいですね。
道々と表記することもあります。
ですから、初めて北海道へやって来て、道道と書かれた地図や標示をみた旅行者の方、それは見間違いでも書き間違えでも印刷がぶれているわけでもなく、北海道の管理する道路という意味です。驚かないであげてください。
道道は広い北海道をくまなく走っており、道道1号からはじまって、1000番台まで存在します。
100番台までが、主要道道。200番以降は一般道道だそうです。
当然、札幌市内にも道道はありますが、どうも札幌市域は道(北海道)ではなく、札幌市が管理しているようですね。すべてかどうかはわかりませんが。
道外から札幌に来られた方は、札幌の道を見て、道路の幅が広いなーと感じるかも知れません。場所によっては、人が歩く歩道の幅もとても広く感じるところがありますよね。
広くて何車線もあるのに、一方通行。なんてところも結構あります。
夏に見ると、なんだかもったいない造りに見えるかもしれませんが、きっと冬に見れば納得です。
冬、雪が積もりはじめると、日増しに道路が狭くなって行きます。
除雪した雪を道路の脇に一旦積んでいくからです。もちろん、ずっとそのままではなく、積み上げた雪山が大きくなるとそれを雪たい積場というところへトラックなどで運搬して排雪するわけですが、その年の降雪の状況によってはなかなかそれが間に合わず、雪山が壁のようになる時期もあります。
札幌は日本海側なので、北海道の中でも割と降雪の多い地域なんです。
そんな時期には、夏あんなに広く見えた市内の道路や歩道も、車線が減ったり、すれ違うのがやっとの細さになったいたりします。歩道なんて、場所によってはまるでけもの道です。それどころか歩道自体が雪で埋もれて使えなくなる所もあります。
さすがに、大通や札幌駅のある本当の中心部ではそんなことはありませんが。
ですから、それを見越して道幅を広くとっているのでしょう。
夏はとっても広々としていて走りやすい道路ですよね。
観光で北海道内をドライブする方も多くなる時期なので、どうぞお気をつけて、道道を楽しんでください。