最新の運動会の記事はこちらです。札幌は運動会日和!紅白の戦いが熱い
まず、ソーラン節にバリエーションがあること。
鳴子を持って踊ることも多いです。
ちなみに本州でも有名な南中ソーランの南中は、札幌の中学校ではありません。稚内の中学校だそうです。
又学校によって、中学年でソーラン節、高学年で組体操のところと、中学年で組体操をやって、高学年でソーラン節をやるところがあるようです。<2016年5月追記:事故などを受けて、組体操は自粛するところも多くなっているようです。>
あと、着ているものが、自由。おそろいは赤白帽だけ。
札幌の小学校には、指定の体操着というのがありません。
運動会も半そで、短パン、または長袖、長ズボンのジャージを競技や気温によって着分ける感じです。(演技によっては、Tシャツの色などを指定されることも有り。)
だから、皆が同じ体操着を着て演技する内地では、靴下と靴の色の組み合わせだけで、我が子を探さなきゃいけなくて、結局間違えて違う子をビデオで撮っていた、なんて悲劇もありがちですが、札幌では大丈夫です。
ですが、ダンスや組体操がピタリと決まっても、皆いろんな服装でカラフルなので、内地ほどの統一感が出ないのは否めあせん。でも、これが皆同じ服装だったら凄いだろうな~と思くらい見ごたえある演技を見せてくれます。
そして、大体どこの小学校でも高学年の競技の定番、花形となっているのが騎馬戦。
かなり見ごたえあります。
皆が入り乱れる乱戦もですが、勝ち残った騎馬の一騎打ちがとても面白いのです。
帽子を取り合う騎手が皆、とても強い。
マトリックスか、千手観音かと見紛うような動きで帽子を奪い合います。
本気度が伝わります。
騎馬戦が盛り上がるのは、騎手の選び方にも理由があると思います。
軽くて小さい子が騎手をやるのではなくて、オーディションで決めている学校が多いようです。
騎手をやりたい子は、まず手を上げて立候補します。
そして、多かった場合(たいてい多い)オーディション。
膝立ちや、机にまたがるなど、足を使わない状態で帽子を取り合い、勝ち残った人が、騎手になります。
透明性があるから、騎馬の子達も納得だし、騎手を勝ち取った子は代表として本気で頑張ります。
必然的に大きい子が騎手になりがちですが(見ていると大きいほうが有利ですね、騎馬戦って)、騎馬の子達も一生懸命それを支えます。
このオーディション形式、騎手に限らず、いろんな所で採用されてて、例えば、応援団は大きい声を出せる人のオーディションで決めたりするそうです。
リレーも、一種のオーディション形式ですよね。きちんとタイムを計って選手を決めます。
選ばれたら、朝早起きしてしばらく朝練に通わないといけなかったりします。
大変だけれど、勝ち取った結果だし、皆の代表だから頑張れるんでしょうね。
運動会以外でも、発表会の劇などの役決め、合奏の楽器決めなど、小学校生活のいろんな場でオーディション形式が取り入れられているようです。小さな役にもオーディションがあるので、皆なにかしらオーディションで勝ち取った経験があります。決まるととても嬉しいようです。
勝ち取った役目なので本気でやる。周りも納得する。親も応援する。行事が盛り上がる。すごく良い循環だと思います。
このオーディション、札幌に来て、すごく面白いな、これいいな、と思ったことの一つです。
(ただ私が取材できた範囲なので、全部の市内の小学校がこの方式を採っているかはちょっと分かりません。すみません。)
とっても盛り上がる、札幌の運動会事情のお話でした。