上記のプロフィールを書いてから時が経ち、子どもは高校生と大学生になりました。

そしてこの状況。

子どもや若者にとって、そして子どもを持つ親にとって、信じられないくらい生きにくい時代がやって来ました。

子どもや大学に関する方針や政策決定の際は、当事者に目を向けずとにかく既得権益側の行きたい方へ向かうことが常態化しています。

子どもの権利どこいった。

子どもや若者がすっかりマイノリティーとなってしまい、彼らの現状が配慮されないことに憤りを感じます。

中高生は思うように部活も出来ず、行事は中止や縮小が相次ぎ、今年も二転三転する入試ルールに不安を募らせています。

大学生は行事どころか日常を奪われてもう2年。

2020年以降、大学はそれまであって当然だった学生同士のコミュニケーションの場を十分に提供できなくなりました。

対面に戻す努力をしている大学がある一方、そうではない大学も多数。2022年になった今もほとんどオンラインという大学は多く、そこには求めて当然の「居場所」を得ることができず、無気力になったり心身を健康に保つことが難しくなってしまった学生がいます。

そして小学生や園児たち。当然のように理不尽なことを要求される状況。このままではおかしなことをおかしいと思える感性まで歪められていくのではと、胸が痛みます。

私は今まで、なるべく物事は多面的に見つめて、いろいろな意見を考慮して発信するべきだと考えていました。でも違いますね。

子育て世代や若者がマイノリティーになってしまった以上、うるさいくらい自分たちの立場から子どもたちの現状を伝える努力をしないと、国や大学の都合のいいようにおかしな方針が次々と決定してしまう。

その犠牲になるのは、当事者である大学生や子どもたちです。

彼らを守りたいと思うなら、思い切り主観的な眼差しで、伝えやすい方法で、現状や困りごとを伝えていかないといけないと思うようになりました。

編み物王子として有名な英国の男子飛び込みのオリンピックメダリスト、トム・デイリーは、LGBTであることをロシアメディアに口汚く攻撃された時、昂然とこう反論しました。

「歴史は、社会がストレートで白人の男性らの経験から決定されてきたことを示している。私たちが集まってさまざまな視点を使用できれば、世界はより良い場所になる」

白人男性を国や大学、教育産業に置き換えれば、今の状況にも通じると思いませんか?

マイノリティーにはマイノリティーの闘い方があり、多分それは自分の目線で見た現状のおかしさを精一杯伝えていくことなのではないかと思いました。

そんな風に皆がさまざまな視点で声を上げることで、少しでも社会がよりよく変わってくれればと思います。子どもを大事に出来ない社会に未来があるとは思えませんから。

そんなわけで、地域限定ブログだった当ブログは、私が思いっきり主観的に今の大学や教育、子育て世代を取り巻く状況を考えるブログに変わります。(引き続き北海道の高校入試も扱います。)

私は大学生と高校生の親なので、意見はそちら側に偏っていると思います。でも大学や教育産業に都合よく偏った記事は巷にいくらでも溢れているので、こっち側に偏ったブログがあってもいいだろうと思っています。

今後ともどうぞよろしくお願いします。