2022年度の公立高校入試、一般入試の出願変更は2月2日締め切られました。それを受けて、出願変更後の出願状況が、2022年2月14日、道教委サイトで発表になりました。1/26発表の当初の出願状況からどのように倍率の変化があったでしょうか。見てみたいと思います。
3月1日発表の再出願後の出願状況（一般入試の最終倍率）
石狩学区の倍率
1月26日発表の当初の出願状況を見て、こちらの記事で、東西南北と当初倍率が倍率1.3倍以上だった高校をピックアップしました。
それらの高校の倍率が出願変更後にどのようになったかを見てみます。
当初より倍率が高くなったところは数字を赤、低くなったところを青にしました。
| 学校名 | 学科名 | 募集人員 | 当初倍率 | 出願変更後 |
|---|---|---|---|---|
| 札幌東 | 普通 | 320 | 1.7 | 1.5 |
| 札幌西 | 普通 | 320 | 1.7 | 1.6 |
| 札幌南 | 普通 | 320 | 1.2 | 1.2 |
| 札幌北 | 普通 | 320 | 1.3 | 1.2 | 札幌月寒 | 普通 | 320 | 1.5 | 1.5 |
| 札幌平岡 | 普通 | 240 | 1.3 | 1.3 |
| 札幌国際情報 | 普通 | 80 | 1.7 | 1.5 | 国際文化 | 80 | 1.5 | 1.5 | 理数工学 | 40 | 1.6 | 1.6 | グローバルビジネス | 120 | 1.3 | 1.3 |
| 石狩南 | 普通 | 280 | 1.3 | 1.3 |
| 札幌啓成 | 理数 | 40 | 2.0 | 2.1 |
| 市立札幌旭丘 | 普通 | 240 | 1.5 | 1.4 |
| 市立札幌藻岩 | 普通 | 240 | 1.4 | 1.5 |
| 市立札幌平岸 | 普通 | 280 | 1.9 | 1.8 | デザインアート | 40 | 1.5 | 1.4 |
| 市立札幌清田 | 普通 | 200 | 1.5 | 1.6 |
※2022年1月26日発表の当初倍率
※出願変更後（の倍率）：2022年2月14日発表
※札幌旭丘より下は札幌市（市立）高等学校です。
この倍率は、当初の出願と出願変更を受けて、各高校の学科の「出願数合計」を「募集人員」で割ったものです。つまり、推薦と一般入試を合わせた倍率となります。一般入試の倍率は、「一般出願者数」を「募集人員から推薦合格者数を引いた人数」で割って出さねばならず、また推薦人気校では推薦不合格者が一般入試に再出願することへの考慮も必要です。
つまり推薦入試を実施する高校の一般入試の実際の倍率は、この倍率より高くなる可能性があります。（四捨五入マジックにより同じに見える時もあります。）
北海道公立高校の倍率はなぜ何度も発表？理由と日程、データの読み方
札幌東は、0.2ポイント下げて1.5倍に。
札幌西は、0.1ポイント下げて1.6倍に。
札幌北は、0.1ポイント下げて1.2倍に。
札幌南は変わらず。
札幌国際情報（普通）は、0.2ポイント下げて1.5倍に。
札幌啓成（理数）は0.1ポイント上げて2.1倍に。
なお、札幌北陵と北広島は、0.1ポイント上げて1.3倍になりました。
札幌市立高校の高倍率校の動きです。
今年度から新学科増設により普通科の定員が減少する市立札幌旭丘（普通）が0.1ポイント下げて1.4倍に。
その近隣の札幌市立高校である市立札幌藻岩が0.1ポイント上げて1.5倍に。
市立札幌平岸（普通）が0.1ポイント下げて1.8倍に。（デザインアート）は0.1ポイント下げて1.4倍に。
市立札幌清田（普通）が0.1ポイント上げて1.6倍に。
倍率が減少した学校
ここからは、当初倍率の高さに関わらず、石狩学区の倍率の増減があった高校をピックアップして、当初と比較してみます。
まず、東西南北と石狩学区で倍率が当初よりも減少したところ。「減少数」は一般出願者数の当初からの変化。出願変更後の倍率は2/14発表のものです。
| 学校名 | 学科名 | 減少数 | 当初倍率 | 出願変更後 |
|---|---|---|---|---|
| 札幌東 | 普通 | -46 | 1.7 | 1.5 |
| 札幌西 | 普通 | -45 | 1.7 | 1.6 |
| 札幌北 | 普通 | -17 | 1.3 | 1.2 |
| 札幌国際情報 | 普通 | -17 | 1.7 | 1.5 |
| 札幌工業 | 土木 | -2 | 0.8 | 0.7 |
| 札幌東商業 | 情報処理 | -1 | 1.0 | 0.9 |
| 市立札幌旭丘 | 普通 | -19 | 1.5 | 1.4 |
| 市立札幌平岸 | 普通 | -28 | 1.9 | 1.8 |
| デザインアート | -1 | 1.5 | 1.4 |
※出願変更後の倍率は、2022年2月14日発表の「出願変更後の出願状況」のもの。
※減少数は「当初」から2022年2月14日発表の「出願変更後の出願状況」の一般出願者数の変化
また四捨五入マジックで倍率には変化がないのでこの表にはないのですが、札幌南は-10人（1.2倍のまま）、出願者数が減っています。
倍率が増加した学校
次に石狩学区で倍率が当初よりも増加したところ。「増加数」は一般出願者数の当初からの変化。出願変更後の倍率は2/14発表のものです。
| 学校名 | 学科名 | 増加数 | 当初倍率 | 出願変更後 |
|---|---|---|---|---|
| 札幌北陵 | 普通 | ＋4 | 1.2 | 1.3 |
| 札幌白石 | 普通 | ＋8 | 1.1 | 1.2 |
| 大麻 | 普通 | ＋32 | 1.0 | 1.1 |
| 北広島 | 普通 | ＋10 | 1.2 | 1.3 |
| 札幌啓成 | 理数 | ＋2 | 2.0 | 2.1 |
| 千歳 | 国際教養 | ＋2 | 0.7 | 0.8 |
| 国際流通 | ＋1 | 0.9 | 1.0 | |
| 江別 | 事務情報 | ＋1 | 0.7 | 0.8 |
| 石狩翔陽 | 総合 | ＋15 | 1.0 | 1.1 |
| 市立札幌藻岩 | 普通 | ＋8 | 1.4 | 1.5 |
| 市立札幌清田 | 普通 | ＋6 | 1.5 | 1.6 |
| グローバル | ＋2 | 1.0 | 1.1 | |
| 市立札幌旭丘 | 数理データサイエンス | ＋29 | 0.7 | 1.0 |
※出願変更後の倍率は、2022年2月14日発表の「出願変更後の出願状況」のもの。
※増加数は「当初」から2022年2月14日発表の「出願変更後の出願状況」の一般出願者数の変化
倍率に変化があった中で10名以上増加しているのは、大麻＋32人、北広島＋10人、石狩翔陽（総合）＋15人、市立札幌旭丘（数理データサイエンス）＋29人。
市立札幌旭丘（数理データサイエンス）は、募集人員80人に対し、81人の出願者数となり、当初倍率より0.3ポイント上げて1.0倍に。
倍率の変化と今後の予定
倍率は、出願者数合計を募集人員で割ったもので、少数第2位を四捨五入して出しています。ですから、倍率に増減がなくても出願者数が増減している学校は上記以外にもあります。
また、定員が少ない学科は、わずかな人数の変化で倍率が変わりやすいという特徴もあります。
そしてこれが最終的な倍率ではありません。この後、推薦入試の合否が決まり、内定者数の発表が2月18日にあります。そして推薦が不合格だった人は改めて一般入試に再出願する期間が設けられています。再出願後の出願状況が分かるのは、2022年3月1日の予定です。
他の地区や詳細は道教委のサイトで確認できます。
参照：北海道教育委員会 高等学校入学者選抜情報
令和4年度 出願変更後の出願状況
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