2021年3月1日、2021年公立高等学校の再出願後の出願状況が北海道教委から発表されました。これによって推薦入学者数と一般入試の倍率が明らかになっています。今回発表される倍率は、推薦を除いた一般入試の倍率になります。データから分かったことをまとめます。

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再出願後の出願状況とは

一般入試までの最後の発表となる「再出願後の出願状況」は、1月の終わりと2月中旬に発表されたデータや倍率と異なる点があります。

一つは推薦入学の内定を経て、推薦入学確約書を提出した人数が明らかになったこと。もう一つは募集人員からこの推薦入学確約書提出数を引いた実募集人員数を元にして倍率を算出していることです。

倍率は、再出願後の全出願者数を実募集人員で割ったものです。

つまり、過去2回は推薦と一般合わせた全体の倍率でしたが、今回は推薦を除いた、「一般入試の倍率」となります。

石狩の一般入試の倍率について

札幌東西南北と、倍率1.3倍以上（2021年3/1発表の再出願後の出願状況）の高校の一般入試の倍率をピックアップします。

全日制

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
札幌東 普通 447 – 320 1.4
札幌西 普通 478 – 320 1.5
札幌南 普通 412 – 320 1.3
札幌北 普通 391 – 320 1.2
札幌月寒 普通 410 – 280 1.5
札幌啓成 普通 321 42 238 1.3
理数 73 6 34 2.1
札幌北陵 普通 351 33 247 1.4
札幌手稲 普通 325 35 245 1.3
札幌平岡 普通 326 – 240 1.4
札幌国際情報 普通 89 24 56 1.6
国際文化 52 40 40 1.3
理数工学 43 8 32 1.3
千歳 普通 230 25 175 1.3
北広島 普通 299 56 224 1.3
札幌琴似工業 情報技術 97 5 75 1.3
市立札幌旭丘 普通 414 64 256 1.6
市立札幌藻岩 普通 305 48 192 1.6
市立札幌平岸 普通 468 – 280 1.7
市立札幌清田 普通 279 27 173 1.6
市立札幌新川 普通 336 56 264 1.3

推薦を実施していない東西南北などの倍率には大きな変動はありません。しかし推薦で多くの入学者数を確保した人気のある学校の一般入試倍率は変化があります。

今後変化があるかもしれませんが、わずかな例外を除き公立高校では基本的に募集人員以上の合格者数を出すことはありませんでした。（時折推薦枠より若干多い推薦合格者が出ることはありました。）

ですので、募集人員から推薦入学確約書提出数を提出数を引いて少なくなった実募集人員の枠を、一般入試受検者で競い合わなければならなくなります。

2021年過去8年で最多の112名という推薦出願者数となった市立札幌旭丘の一般入試の倍率は、1.。実募集人員　に対し、再出願後の全出願者数は　　人となりました。推薦合格者数は64人ですので、推薦不合格者48人がいずれかの高校にに再出願しています。

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市立札幌大通

また、昼間部が人気の定時制、市立札幌大通はこのような結果となっています。

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
市立札幌大通 普通（午前） 83 30 80 1.0
普通（午後） 88 30 60 1.5

市立札幌大通は昼間部の人気が高いです。特に推薦の倍率は高く、午前76人、午後52人の推薦不合格者が出ています。一般入試の倍率は、普通（午後）が1.5倍。実募集人員60に対し、再出願後の全出願者数は88人でした。

道内の石狩以外の倍率1.3倍以上の高校

石狩以外の地区の一般入試の倍率が、1.3倍以上となった高校をピックアップしてみます。

空知

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
岩見沢緑陵 普通 70 24 56 1.3
岩見沢農業 農業科学 5 39 1 5.0
三笠 製菓 15 10 10 1.5

胆振

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
苫小牧東 普通 344 – 240 1.4
室蘭栄 理数 61 40 40 1.5
苫小牧工業 電気 33 17 23 1.4

渡島

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
函館中部 普通 288 – 200 1.4
函館西 普通 278 43 197 1.4
市立函館 普通 287 48 192 1.5
函館工業 電気機械 48 9 31 1.5
電気情報工学 57 3 37 1.5
函館商業 流通ビジネス 45 5 35 1.3
情報処理 42 8 32 1.3
函館水産
機関工学 40 9 31 1.3

上川

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
旭川西 普通 192 32 128 1.5
理数 32 17 23 1.4
旭川北 普通 259 48 192 1.3
旭川永嶺 普通 242 48 192 1.3
旭川農業 食品科学 2 40 1 2.0
旭川工業 情報技術 34 20 20 1.7

十勝

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
帯広柏葉 普通 303 – 240 1.3
帯広三条 普通 246 48 192 1.3
帯広緑陽 普通 162 32 128 1.3
幕別清陵 普通 135 33 87 1.6
帯広農業 酪農科学 2 39 1 2.0
森林科学 3 39 1 3.0
帯広工業 電気 25 20 20 1.3
建築 38 20 20 1.9
環境土木 27 20 20 1.4

釧路

学校名 学科名 再出願後の全出願者数 推薦入学確約書提出数 A 実募集人員=募集人員-A 3/1発表の倍率
釧路湖陵 理数 42 17 23 1.8
釧路工業 電気機械 44 7 33 1.3

参照：北海道教育委員会　令和3年度公立高等学校入学者選抜再出願後の出願状況

まとめ

今年の入試も、ただでさえ不安定な時期に、不安な状況下で行われますが条件は皆同じです。

倍率が明らかになったところで、本番まではあとわずか。十分考えて出願した志望校の学力検査に向けて、こんな時期ですが心配しすぎないようにしながら過ごしてください。

実際の倍率は今回発表された倍率より高くなることはもうありません。しかし、あまり多くはないでしょうが、中には出願しながら私立や高専を第一希望にしていた人もいるために当日の欠席者がでることもあり、これより低くなる可能性はあります。いずれにせよ、あまり倍率に左右されず、実力を出し切ってください。心から応援しています。

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