札幌生活において、なくてはならないインフラの一つですが、やはり!というべきか、内地の地下鉄とは一味違います。
まず、レールが違う。一本しかない!?
中央に一本だけ、レール?のようなものが突き出しています。
もはやお馴染みの感覚、私の知ってるレールじゃない!
そして音。
ホームで地下鉄を待っていると、どこからともなく、
ピュン、ピュィーン、パシュン、ピシュッ!
というムチを振り回すような音が聞こえて来ます。
え、この音なに?
はじめて札幌の地下鉄に乗った時には、来るのは電車だと分かっているにもかかわらず、未知の物体が迫り来るようで、
「来る・・・きっと来る・・」と身構えてしまいました。
まわりの札幌人たちは、地下鉄の音はこういうものだと思っているので平然としているなか、一人でドキドキしてしまったのを憶えています。
そうこうしているうちやってくる電車の音も、ガタンゴトーンじゃないんです。びゅおーって感じの独特の音。
(今では私も地下鉄の音ってこんなだよね、と平然としています。慣れってこわいですね。)
内地の地下鉄に乗りなれてる人から見ると、札幌の地下鉄は不思議がいっぱいです。
一番の特徴といえば、札幌の地下鉄はゴムタイヤで走行しているんです。
大型トラックとかバスについているような大きなタイヤが各車両についています。
地下鉄がゴムタイヤで走っているというのは、世界でも珍しい方式だそうです。
どうしてこの方式を採ったのかというのは、加速、減速を頻繁にするのはゴムタイヤの方が適している(札幌の地下鉄は駅と駅の間隔が近いです。)というのと、坂を登るのにも強いんだとか。
札幌の地下鉄に乗るときには是非このレール(のようなもの)やタイヤにも注目してみてください。
あと、以前に「札幌人の気質は、おおらかで合理的?」という記事でも書いたのですが、いわゆる、「優先席」とか「シルバーシート」とか呼ばれる席は、札幌の地下鉄では、体が不自由な方などの為の「専用席」となっています。
(ちなみに、専用席の利用対象者は高齢者に限定したものではなく、「からだの不自由な方」「乳幼児をお連れの方」「妊娠されている方」「内部障がいをお持ちの方」だそうです。)
ですから、利用対象者以外の人が座っている所は、あまり見かけません。これも内地とは違う点ですね。
それから、網棚もありません。だからなのか、ちょっと広く感じます。
あと、冷房もありません。窓を開ければ、暑い時期は短いし、大丈夫!ということでしょうか。
クーラーだけではなく、最近では冬の暖房もあまりつけていないそうです。冬は皆防寒対策ばっちりの服装をしているので、暑い、という声がかつてはあったんだとか。それで早朝などの冷える時間帯を除いて、ほとんど暖房も切っているそうですが、特に寒いと不自由を感じたことはありません。節電にもなってエコですね。
あと、南北線にはパンタグラフもない。なぜ南北線だけ?不思議です。
こんな一味違う、でも本当に便利な市民の足、札幌の地下鉄のお話でした。