イブの夜の大学入試指針改定「接触者」の受験を認めない?

2021年12月24日、イブの夜も関係なく勉強を続ける受験生に衝撃を与えるニュースが飛び込んできました。

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ちょっと現実的に考えてみてください。

いつの間にやら濃厚接触者をカウントし、定義も変わっている状態での文科省が大学入試指針改定。もし飛行機と同じように、一人が陽性となった場合、教室全体を濃厚接触者とみなすのなら、一体どれだけの受験生が突然該当者となるのでしょう。追試や日程の振り替えで対応できるレベルを簡単に超えるのではないでしょうか?

そして彼らが症状の有無に関わらず受験が出来なくなることで、どれだけの混乱を招くことでしょう。受験期の2週間は、観光客の2週間とは違います。この2週間が人生の岐路、そう感じている受験生もいることでしょう。

突然の改定に動揺する受験生のメンタルが心配です。SNSでは受験生の悲鳴のような言葉が流れています。

2020年以降、大学生の権利が感染対策の名の下に大きく制限されて来ました。そしてそれに対して大学生が悲痛な声を挙げても、あっという間に掻き消されてしまう。大きな支援団体もなく、親の声も”過保護”と言っておけば済む…大学や既得権益からすると「大学生の声を潰すのは、簡単」だと認識されてしまったように感じます。

今回の大学入試指針改定も押し切れると思ったのかもしれませんが、おそらく読みを外しましたね。大学受験生とその保護者が「おかしい」と声を挙げるのはもちろん、高校入試や中学入試を控えた受験生とその親もとても黙っていられない筈です。

そのくらい受験生の方向そして現実を見ていない改定。さすがに今回は受験生以外からも撤回しろという声が挙がっています。

やり過ぎくらいがいい?
いえ、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」でしょう。

念を入れ過ぎてしまい、かえって大切な部分を壊してしまうことの喩えですが、大切な若い人の未来を壊してしまうような社会を私たちは望んでいません。子どもや学生に目を向けられない”対策”と取り続ける世の中に対してどうすべきか、一人ひとりが考えなければならない時期に来ています

批判を受けて2日後に撤回

追記(2021年12月26日):批判の殺到を受けてか、撤回が発表されました。

受験生のことを思えば当然とはいえ、ホッとしました。それにしてもあっという間の方針転換ですね。おかしいことはおかしいと声を挙げることが大事と改めて実感しました。

しかし、該当者の拡大解釈はまだそのまま。拡大された基準を受験生に当てはめられたら、スケジュールはガタガタになり通常の受験なんてできる筈がありません。

飛行機にも怖くて乗れないですし、地方から都市圏への移動も躊躇します。首都圏の大学への志望が戻りつつある…という大学受験動向の話もありましたが、この基準があるうちはまず無理でしょう。

受験生の方に目が向いていないから、誰もがおかしいと感じるあり得ないような対策を出してくるんでしょうね。「子どもファースト、受験生ファーストで教育や受験を考える」そんな当たり前のことをないがしろにしない教育行政を望みます。

高校・中学受験でも別室受験検討

追記:2021年12月27日、高校・中学受験でも大学入試に準じた形で別室受験などを検討していると明らかにしました。

やはり大学受験生だけではなく、高校・中学受験生にも同じ対応となりそうです。

このままだと受験期には別室受験該当者がねずみ算的に増えて大混乱になるのではないかと危惧していたのですが、同日(12月27日)航空機での定義が緩和されるという報道がありました。

撤回されて良かったです。しかし、クリスマスからの数日間、受験生やその家族を不安に陥れたこの騒動。一体何だったのでしょう…

学校や教室での定義がどうなるのかがまだ不安要素として残っています。ただでさえナーバスになりがちなこの時期、受験生の不安を考えて欲しいですね。