結局、KitacaとSAPICAどっち?

Kitaca

前回、こちらの記事KitacaとSAPICA、そしてSuicaSAPICAとKitacaを比較してみました。

結論としては、SAPICAの利用範囲である地下鉄、市電、バスはKitacaでも乗ることは出来ますが、SAPICAでJRは乗れないので、もし一枚だけしか持たないのであれば、Kitacaの方が良いと思われます。

でも、生活者目線だと、乗るたびに10パーセントのポイントがつくSAPICAはかなり魅力的です。普段地下鉄、市電、バス圏内で生活しているのであれば、SAPICAを使用して10回に1回無料の恩恵を受けたようがお得だと思います。

ちなみに土日祝日はドニチカキップの方がお得な場合もあります。詳しくはこちらをどうぞ
観光に便利な一日乗車券。ドニチカキップなど

二枚持つ場合は、お財布やパスケースに2枚同時に入れて使用しないように注意が必要ですね。うまく読み取れなくなるようです。

販売価格とデポジット

なお、どちらもデポジット(預り金)500円を含む2000円で販売されています。
つまり、最初使えるのは1500円分。デポジット500円はカード返却時に返金されます。

Suicaなどは札幌で使える?

全国共通交通系ICカード

Kitacaは、相互利用可能な全国共通交通系ICカードなので、Kitacaの利用範囲はすべてSuicaでも利用することができます。ですから、Kitacaエリア札幌近郊55駅、札幌の地下鉄(南北線・東西線・東豊線)、市電、バスはSuicaで乗れます。

Kitacaエリアで使うことの出来るICカード乗車券は、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、PiTaPa、SUGOCA、nimoca、はやかけん、の従来の10種類に、ICAS nimoca(イカすニモカ)が加わりました。

どこか郷愁を感じさせる札幌の市電(路面電車)も上記のカードで乗ることができます。夜景で有名な藻岩山観光に市電を利用する観光客も多いですね。地下鉄との乗り継ぎ料金も自動で適用されるので、とても便利です。市電について詳しくはこちらの記事をどうぞ→
札幌の市電の乗り方と新運賃は?便利な一日乗車券どサンこパスも!

ICAS nimoca(イカすニモカ)

ICAS nimoca(イカすニモカ)は、2017年3月25日から新しくデビューした、函館市電・函館バスで使用できる交通系ICカードで、全国相互利用サービスに対応しています。

つまり、ICAS nimoca(イカすニモカ)を使って、札幌の街を便利に移動することも出来るということです。札幌どころか、全国の相互利用可能なICマークのある交通機関やお店で使えるので、かなり利用範囲が広い、イカしたカードですね!常々、札幌市民はダジャレたネーミング好きだと思っていましたが、函館市民も負けていないということがよく分かりました(´▽`)

そしてKitacaは、函館の市電と函館バスも使えるようになりました。道内でも有数の人気観光地でもある函館が、もっと身近に、便利になりそうです。

市電とバスでは支払いの合算が可能

なお、札幌の市電とバスでは、乗務員に申し出れば複数人分の支払いを一枚のカードで行うことができます。例えば、大人一人と子供二人、などの合算した支払いを一枚のカードで清算できるというわけです。(但し、スムーズな乗り降りのため、一人一枚のカードの利用を推奨されています。)家族での利用に便利ですね。

また、ICAS nimocaの「ご利用ガイド」によると、

カード1枚で複数人数分をお支払いするときはタッチする前に乗務員にお知らせください。

という記載があるので、函館の市電と函館バスも、おそらく札幌と同じような運用を行っていると思われます。

道産子の旅行にKitacaはとても便利

Kitacaは全国で相互利用可能な交通系ICカードなので、本州に旅行や出張に行かれる道産子の方にはとっても便利です。上記11種類のICカード乗車券の利用範囲で使えるわけですから、非常に広範囲です。便利な世の中になりました。

Kitacaについて詳しくはJR北海道のページへ。)

慣れない旅先で、券売機の上の見慣れない路線図を見てきっぷを買うのって考えただけでも大変ですよね。

その点、Kitacaを持って行けば(もちろんチャージは必要ですが)、すっきりした路線図の北海道とは比べ物にならないほど複雑怪奇な路線図を持つ首都圏でも、きっぷを購入することなくスイスイ電車や地下鉄で移動することが出来ます。

首都圏のSuica利用範囲は広く、Kitacaエリアの札幌近郊55駅、地下鉄3線どころではありません。網の目のように張り巡らされた路線を使って、東京、神奈川、千葉、埼玉、その気になれば日光やつくば、熱海だって行けます。

一部例外はあるものの、JR、私鉄、地下鉄、モノレール、バス、加盟店では電子マネーとして、使える範囲は北海道の比ではないです。

例えば、札幌市内から、Kitacaを持って東京の都心へ行くとします。バスに乗って地下鉄の駅へ。そこから札幌駅へ向かい、JRで千歳空港へ。ここまでKitaca1枚で来ることが出来ました。

さすがに飛行機は無理です。何事にも限界があります。ですが羽田空港に降りてから真価を発揮します。

羽田空港から都心に出るにはいくつか方法がありますが、モノレールに乗って浜松町へ行ってもいいし、京浜急行で品川へ出てもいいかもしれません。そこからJRで渋谷でも秋葉原でも、ディズニーランドのある舞浜へでも、横浜でも鎌倉でも、Kitaca1枚で行けます。JR、地下鉄だけではなく、主だった私鉄もほとんど乗れます。江ノ電だってオッケーです。

札幌近郊から飛行機を除いてここまで一枚のカードで行けるんですから、本当に便利な世の中になりました……。

Suicaの詳しい利用範囲はJR東日本のページをご覧ください。)

Kitacaのマスコットキャラクター

Suicaのマスコットキャラクターはペンギンですが、Kitacaはエゾモモンガです。かわいいです。

飛べない鳥、ペンギンに対し、飛べるけど哺乳類、モモンガ。対比が秀逸だと思いませんか?このセンスに拍手を送りたいです。

実物のエゾモモンガもとっても目がくりくりしていて非常に可愛いのですが、Kitacaのキャラクターのエゾモモンガもとってもキュート。

実物のエゾモモンガの記事はこちら→
つぶらの瞳のエゾモモンガ

北海道のIC乗車券はペンギンじゃなくてモモンガなんだよ~と首都圏の人に見せたら話のネタになること請け合いです!

北海道キヨスク、四季彩館では、Kitacaキャラクターグッズも売っています。画像はKitacaA4クリアファイル。

文房具の他にもトートババッグやキーホルダーなど思わず欲しくなってしまうものも♪

ちなみに、「キタカ」というさりげなくダジャレなんだかアイヌ語っぽいんだかわからないネーミングセンスも好きです。

長期休みで首都圏などへ遊びに行かれる場合、ご家族でも一人一枚Kitacaを持って行かれてはいかがでしょうか?

きっと便利に使えると思いますよ!