この記事は2018年の記事です。2019年の記事はこちら
2019年第28回YOSAKOIソーラン祭り【特集記事もくじ】

2018年本祭ファイナル審査結果発表!

賞に関わらす全てのチームが素晴らしい演舞を見せてくれたことに間違いはありませんが、結果が気になるのもまた事実。今年の最終結果はどうなるのでしょうか?2018年の本祭審査結果は次のように決定しました!

YOSAKOIソーラン大賞

夢想漣えさし(ゆめそうらんえさし)枝幸郡枝幸町

本当におめでとうございます!

準YOSAKOIソーラン大賞

【札幌市長賞】新琴似天舞龍神(しんことにてんぶりゅうじん)札幌市北区
【札幌商工会議所会頭賞】平岸天神(ひらぎしてんじん)札幌市豊平区

こちらの2チームも、大賞チームに勝るとも劣らない素晴らしい演舞を魅せてくれました。ありがとうございます!

優秀賞

・コカ・コーラ札幌国際大学(こかこーらさっぽろこくさいだいがく)札幌市清田区
・北昴(きたすばる)札幌市
・天嵩~Amata~(あまた) 千歳市
・CHIよREN北天魁(ちよれんほくてんかい)千葉県千葉市
・REDA舞神楽(れだまいかぐら)千葉県船橋市
・室蘭百花繚蘭(むろらんひゃっかりょうらん)室蘭市
・北海道科学大学~相羅~(ほっかいどうかがくだいがくさがら)札幌市手稲区
・粋~IKI~ 北海学園大学(いき)札幌市豊平区

おめでとうございます!どのチームも本当に甲乙つけがたい魅力があるのですが、審査とは非情なもの…。惜しくも大賞を逃したチームも、観客に元気とパワーを届けてくれたことは間違いありません。素晴らしい演舞を本当にありがとうございました!

ここからは2018年のYOSAKOIソーラン祭りと、その他の審査結果などを振り返っていきます。

土曜の大通会場は本祭一次審査

暑かった初日、その後金曜日の雨ですっかり肌寒くなった札幌。ここ数日気温の差が大きいので、道外からやってきたチームは特に驚いたかもしれません。札幌に住んでいても「ちょっとこれはなんなの」と思うくらいの寒暖の差でした。

そして9日土曜日は、大通会場で本祭審査の一次審査が行われました。涼しくなった大通会場で、本祭審査を受ける各チームは一次審査に臨みます。

8丁目のメインステージ

会場のところどころに大型ビジョンが設置され、8丁目のメインステージの様子が映し出されています。ちなみに今年のメインステージはこのような感じ。ステージのすぐ前はフリースペースで無料で観覧できるようになっています。

ちなみにステージでの演舞を見ていると、どこからともなく踊り子さんがパーっと登場してサーっとはけて行きますが、どのようになっているのか、不思議だとは思いませんか。ステージ裏の様子はこのようになっています。

このスロープをサーっと駆け上がることで、どこからともなく颯爽と登場し、いつの間に消えていくように見えるのですね。

9日のパレードを見てきました

さて、ステージもいいですが、やはり沿道で踊り手さんの息遣いまで聞こえるようなすぐ近くで観覧できるパレードは、実際に見ないと伝わりづらいスピード感や場面の変化を肌で感じ、YOSAKOIソーランの魅力を存分に楽しむことができます。遠くからどんどん迫って去っていく束の間のパフォーマンス。5~7丁目の桟敷席や9~10丁目のフリー観覧エリアで、観客も踊り子さんと一体となって楽しんでいたと思います。

ほんの一部のチームしか見ることができませんでしたが、それぞれのチームがそれぞれの個性を出しきった演舞を披露していたのが印象的でした。学生チームは溌剌とした若さ溢れる踊りを。歴史あるベテランチームは演舞の一体感と底力を魅せてくれます。

またハッとするような鮮やかな衣装の変化を見せてくれるチームがあるかと思えば、夢想漣えさしのように最小限の小物の変化と踊りだけで驚くようなパフォーマンスを見せてくれるチームもあります。

ジュニアチームも可愛らしいだけではなく、その実力は本物。シニアのチームも踊ることの楽しさを体現していて、また観客は観客でお気に入りのチームの応援をしていて、老若男女問わずそれぞれが楽しんでいる、そんな印象を持ちました。

一次審査の流れ

土曜に行われたパレードは、10ブロックに分かれていて審査により各ブロックの1〜3位のチームが決まります。そして1位のチームはファイナル審査へ。2位のチームはセミファイナルへの進出を掴み取ります。

そして、各ブロック3位のチームの中からケータイ観客投票で一番得票数の多い1チームのみ、セミファイナル審査へ進む権利を得ます。

審査の流れとケータイ観客投票について詳しくは、こちらの記事をどうぞ。

YOSAKOIソーランの審査について。流れや基準・日程は?

携帯投票の中間発表

2018年6月9日(土)19時時点での携帯投票の中間発表が出ました。ただし携帯投票の締め切りは10日(日)の午前10:00までなので、まだまだ分かりません。

1位:コンサフリーク~北海道武蔵女子短期大学~
2位:小樽商科大学 “翔楽舞”
3位:劇団果実籠
4位:AOMORI花嵐桜組
5位:井原水産&北星学園
6位:北海あほんだら会&ほくほくフィナンシャルグループ
7位:藍
8位:市立船橋高校吹奏楽部THEヨサコイ
9位:北海道文教大学~陽燕~
10位:THE☆北海道医療大学
11位:GOGO’S&クワザワグループ
12位:札幌市立大学~真花~
13位:北鼓童&名寄市立大学
14位:札幌大学La fête
15位:粋~IKI~ 北海学園大学
16位:札幌学院大学・文京台
17位:北海道大学”縁”
18位:江別まっことえぇ&北海道情報大学
19位:夢想漣えさし
20位:倭奏

たとえ得票が多くてもブロック3位でないとセミファイナルには行けないというこの観客投票ですが、贔屓のチームの後押しをするのはあなたの一票かもしれません。10日はとうとうファイナル。どのような結果となるのでしょうか。

携帯投票の結果が出ました

10日(日)の午前10:00に携帯投票が締め切られ結果が発表されました。各ブロック3位のチームのうち、携帯投票の最も順位が高いチームがセミファイナルへの出場権利を勝ち取ります。

1位:市立船橋高校吹奏楽部THEヨサコイ
2位:コンサフリーク~北海道武蔵女子短期大学~
3位:小樽商科大学 “翔楽舞”
4位:劇団果実籠
5位:井原水産&北星学園
6位:AOMORI花嵐桜組
7位:北海道文教大学~陽燕~
8位:関西大学学生チーム”漢舞”
9位:北海あほんだら会&ほくほくフィナンシャルグループ
10位:札幌市立大学~真花~
11位:札幌大学 La fête
12位:藍
13位:北鼓童&名寄市立大学
14位:THE☆北海道医療大学
15位:コカ・コーラ札幌国際大学
16位:札幌学院大学・文京台
17位:北海道大学”縁”
18位:GOGO’S&クワザワグループ
19位:粋~IKI~ 北海学園大学
20位:江別まっことえぇ&北海道情報大学

市立船橋高校吹奏楽部THEヨサコイが中間発表時点の8位から追い上げて1位となりました。が、この中でセミファイナル審査に進出を決めたのは井原水産&北星学園(いはらすいさんあんどほくせいがくえん)です。

本祭審査ファイナルに出場できるのは

各ブロック1位となった、こちらの10チームです。この10チームにセミファイナル審査1位となったチーム、合わせて11チームでファイナル審査が行われます。

・コカ・コーラ札幌国際大学(こかこーらさっぽろこくさいだいがく)札幌市清田区
・夢想漣えさし(ゆめそうらんえさし)枝幸郡枝幸町
・北昴(きたすばる)札幌市
・天嵩~Amata~(あまた) 千歳市
・CHIよREN北天魁(ちよれんほくてんかい)千葉県千葉市
・REDA舞神楽(れだまいかぐら)千葉県船橋市
・室蘭百花繚蘭(むろらんひゃっかりょうらん)室蘭市
・新琴似天舞龍神(しんことにてんぶりゅうじん)札幌市北区
・北海道科学大学~相羅~(ほっかいどうかがくだいがくさがら)札幌市手稲区
・平岸天神(ひらぎしてんじん)札幌市豊平区

追記:粋~IKI~ 北海学園大学(いき)がセミファイナル1位を勝ち取り、ファイナルに進みました。

ファイナル審査は次の2つの審査が行われ、栄えあるYOSAKOIソーラン大賞、準YOSAKOIソーラン大賞が決まることとなります。天嵩~Amata~(あまた)は新人賞も獲得しました。新人賞対象チームでファイナル進出というのは素晴らしいですね。

●ファイナルパレード審査
10日(日)18:00〜19:10 大通パレード会場北コース(5〜7丁目)

●ファイナルステージ審査
10日(日)20:00頃〜 大通公園西8丁目メインステージにて行われるファイナルステージ第2部内

なお、昨年のYOSAKOIソーラン大賞は、「平岸天神」でした。昨年(2017年)の審査結果についての記事はこちらをどうぞ

審査結果はどうなる?2017YOSAKOIソーラン祭りは11日ファイナルへ!

セミファイナル出場のチームは

セミファイナル出場するのは、一次審査各ブロック2位のチーム10チームと、一次審査各ブロック3位のチームの中でもっともケータイ観客投票の得票数が多かった1チーム、こちらの計11チームです。

・テスク&祭人(てすくあんどまつりんちゅ)札幌市北区
・粋~IKI~ 北海学園大学(いき)札幌市豊平区
・井原水産&北星学園 札幌市厚別区
・倭奏(わっか)札幌市中央区
・江別まっことえぇ&北海道情報大学 江別市
・劇団果実籠(げきだんふるーつばすけっと)札幌市中央区
・小樽商科大学 “翔楽舞”(しょうがくぶ)小樽市
・北鼓童&名寄市立大学(きたこどうあんどなよろしりつだいがく)名寄市
・札幌大学 La fête(らふぇって)札幌市豊平区
・黒潮美遊(くろしおびゆう)千葉県銚子市
・コンサフリーク~北海道武蔵女子短期大学~ 札幌市北区

セミファイナル審査は、10日(日)16:40頃〜 大通公園西8丁目メインステージにて行われるファイナルステージ第1部内に行われ、この中から最上位1チームだけがファイナル審査にコマを進めることができます。セミファイナルではいずれも素晴らしい演舞を披露し、この中から1チームだけしか選べないなんて…と思ってしまいました。それでも選ばなければいけない審査員は大変ですね…。

セミファイナル1位が決定!

粋~IKI~ 北海学園大学(いき)に決定しました。この後ファイナル審査に進みます。この勢いのままファイナルも頑張ってください。

一次審査賞

各ブロック3位のチームからケータイによる観客投票で一番得票数の多い1チームを除いた9チームは、「一次審査員賞」となります。いずれも実力のある素晴らしい演舞を披露してくれたチーム。こちらのチームの最終演舞は、一次審査員賞演舞会で見られます。

・旭川北の大地 旭川市
・水戸藩YOSAKOI連 茨城県水戸市
・北海道大学”縁”(えん)札幌市北区
・東海大学 祭屋(まつりや)札幌市南区
・THE☆北海道医療大学 石狩郡当別町
・GOGO’S&クワザワグループ(ごーごーず)札幌市白石区
・関西大学学生チーム”漢舞”(かんまえ)大阪府吹田市
・明新森組(めいしんもりぐみ)福井県福井市
・AJG KIDS(えじぇっくきっず)室蘭市

一次審査員賞演舞会
10日(日)17:00~18:00
会場:サッポロガーデンパーク会場(アリオ札幌、サッポロビール博物館付近の会場です。)

どのチームもセミファイナル進出チームとの差はない実力のあるチームだと思います。好みの問題もあるので、本当に演舞の審査というのは難しいですよね。北海道大学”縁”は、最後のパレードのフリースペースでは地元民が鈴なりになって笑顔で声援と拍手を贈っていたのが印象的でした。アーティスティックな点数を貰いにくいスタイルだとは思いますが、愛され度と人を笑顔にするパワーは随一だと思います!ほかのチームも素晴らしい演舞をありがとうございました。

その他の各賞もあります

北海道知事特別賞

道内地域の活性化へ寄与しているチームに送られる賞です。

・[Sin](しん)旭川市
・ついんくる 函館市

こちらの2チームに決まりました。

敢闘賞

こちらは一次審査4位以下のなかから、各ブロック「もう一度見たいと思ったチーム」。いずれも素晴らしい演舞を見せてくれたチームです。

・藍(あい)札幌市北区
・石狩流星海(いしかりりゅうせいかい)石狩市
・いなせ系 暁会 活頗組(いなせけいあかつきかいかっぱぐみ)札幌市東区
・The日本海&北國新聞(ざにほんかいあんどほっこくしんぶん)石川県金沢市
・尚志高等学校YOSAKOI部ミネルバ(しょうしこうとうがっこう)福島県郡山市
・tokachi紅(とかちくれない)河東郡音更町
・長崎大学よさこい部 突風(とっぷう)長崎県長崎市
・薄荷童子(はっかどうじ)北見市
・北海あほんだら会&ほくほくフィナンシャルグループ 札幌市東区
・夢鼓道大地21(ゆめこどうだいちにじゅういち)石狩市

新人賞

初参加チーム及び初参加から数えて3年目以内のうち、本祭一次審査の上位2チームが選ばれました。

・天嵩~Amata~(あまた)千歳市
・倭奏(わっか)札幌市中央区

奨励賞

こちらは審査の有無にかかわらず参加チームの中から選ばれる賞です。

・あしたも ハレヤ!(あしたもはれや)和歌山県新宮市
・Another Story by 百物語(あなざーすとーりー)各国合同
・原州梅芝農樂保存会(うぉんじゅめじのんあくぼぞんふぇ)韓国
・Southern Stars(さざんすたーず)ニュージーランド
・札幌を盛り上げるサークル あっぱれ!!! 札幌市北区
・湘南一道麗(しょうなんいちどうれい)神奈川県秦野市
・新琴似緑小学校(しんことにみどりしょうがっこう)札幌市北区
・Time for Taiwan(たいむふぉーたいわん)台湾
・弘前大学よさこいサークルHIRODAI焔舞陣(ひろだいえんぶじん)青森県弘前市
・FORZA木更津(ふぉるざきさらづ)千葉県木更津市
・横浜い~じゃん 2018 神奈川県横浜市
・ロシア・サハリンチーム(ろしあさはりんちーむ)ロシア

地方車賞

こちらは地方車(じかたしゃ)と呼ばれる踊り子を先導する車に与えられる賞です。

・新琴似天舞龍神(しんことにてんぶりゅうじん)
・テスク&祭人(てすくあんどまつりんちゅ)
・平岸天神(ひらぎしてんじん)
・夜桜金魚とまこまいJAPANwith風雪太鼓(よざくらきんぎょとまこまいじゃぱんういずふうせつたいこ)
・倭奏(わっか)

U-40大会

40名未満のチームで競われるのがU-40大会。

一次審査

全5ブロックで審査を行います。9日10:00〜18:00、一番街・丸井今井会場にて行われました。ファイナルに出場を決めたのブロック上位2チーム、次の10チームです。

・Re:Birth(りばーす)登別市
・幻夢伝(げんむでん)岩手県奥州市
・水戸藩YOSAKOI連(みとはんよさこいれん) 茨城県水戸市
・Crew鍵“ルーキー”(るーきー)札幌市清田区
・渚一世風美(なぎさいっせいふうび)石川県白山市
・AJG KIDS(えじぇっくきっず)室蘭市
・肥後真狗舞~九州がっ祭~(ひごまぐまきゅうしゅうがっさい)熊本県熊本市
・柳苑謳歌(りゅうえんおうか)函館市
・函館躍魂いさり火(はこだておどるたましいいさりび) 函館市
・紀州龍神(きしゅうりゅうじん)和歌山県和歌山市

二次審査

こちらは10日(日)15:50〜 わくわくホリデーホール会場で二次審査が行われ優勝チームなどが決まります。

U-40大賞が決定!

水戸藩YOSAKOI連(みとはんよさこいれん)がU-40大会優勝を掴みました。少人数とは思えない迫力の演舞。おめでとうございます。

ジュニア大会

中学生以下のジュニア達によるジュニア大会。大人顔負けの演舞を見せてくれます。

一次審査

6月10日(日)10:00〜12:30、一番街・丸井今井会場にて行われ、ファイナル進出チームは以下のように決定しました。

・AJG KIDS(えじぇっくきっず)室蘭市
・平岸天神ジュニア(ひらぎしてんじんじゅにあ)札幌市豊平区
・恵庭紅鴉ジュニア(えにわべにがらすじゅにあ)恵庭市
・劇団果実籠 Jr.(げきだんふるーつばすけっとじゅにあ)札幌市中央区
・新琴似 子龍隊(しんことにこりゅうたい)札幌市北区

AJG KIDS(えじぇっくきっず)は、驚きの一次審査員賞、U-40大会一次審査とのトリプル入選ですね。おそらく初めてのことじゃないかと思うので、一次審査員賞演舞会、U-40大会ファイナル、ジュニアファイナルと重なるためどうするのだろうと思っていたのですが、ジュニアファイナルは出場していなかったので辞退されたようですね。それとも複数入賞した時の優先順位が決まっているのでしょうか?

それにしても、AJG KIDSや、セミファイナル進出を果たした劇団果実籠(げきだんふるーつばすけっと)など、今年はジュニアの快進撃が目立ちました。身体能力も表現力も、大人のチームに勝るとも劣らないということを証明したのではないかと思います。

ジュニアファイナルの結果が出ました!

6月10日(日)15:50頃~大通公園西8丁目会場 にて (ファイナルステージ第1部内)決勝が行われ、ジュニア大賞1チームと、準ジュニア大賞1チームが決定します。

ジュニア大賞

恵庭紅鴉ジュニア(えにわべにがらすじゅにあ)

準ジュニア大賞

劇団果実籠 Jr.(げきだんふるーつばすけっとじゅにあ)

優秀賞

新琴似 子龍隊(しんことにこりゅうたい)
平岸天神ジュニア(ひらぎしてんじんじゅにあ)
おめでとうございます。

恵庭紅鴉ジュニアは、小さな体をいっぱいに使った大きな演技で、美しい紅鴉の衣装と相まって素晴らしい踊りを見せてくれました。どのチームも大人に負けない素晴らしい演舞をありがとうございました。

祭りを終えての感想

初日の暑さ、その後の雨や風など天候の変化に関わらず、どのチームも持てる力を出し切って最高のパフォーマンスを見せてくれました。 

見事2018年のYOSAKOIソーラン大賞を受賞した夢想漣えさし。そして準YOSAKOIソーラン大賞の新琴似天舞龍神と平岸天神。いずれもファイナル常連のチームで「また」と思われる方もいるかもしれませんが、私は常勝には理由があると思っています。

衣装替えや華やかな小物で舞台映えを狙うのが当たり前のセオリーになっている中で、夢想漣えさしは衣装替えがなく、持ち物も鳴子と扇子だけ。フィナーレも真っ白な扇子を皆で持つだけです。これだけで荒ぶる波や跳ねる魚、ソーラン節の世界を表現できるチームは他にないのではないでしょうか。パレードを間近で見せてもらったのですが、全く目が離せないうちにフィナーレまで一気に盛り上がっていって最高潮のまま終わり、本当に時間が経つのがあっという間でした。

平岸天神も昨年度大賞というプレッシャーがある中、昨年とはまた感じが違う、しかしチームの良さと伝統は活かした素晴らしい演舞を見せてくれました。個々の踊りの技術が高いゆえに、あの全体が大きな生き物のように見える群舞の表現が成り立つのでしょう。

新琴似天舞龍神も実力チームの貫禄を見せてくれました。本当に踊りで勝負ができるということが、常勝チームたる所以なのではと感じます。ただ、ファイナル出場チームはどのチームもそれぞれが個々の魅力を持っているので、どのチームが賞を取ってもおかしくなかったと感じました。ベテラン勢の中、新しいチームの台頭を感じられたのも良かったと思います。

しかし、踊りに点数をつけて審査をするというのは本当に難しいですよね。惜しくも賞を逃したチームも、それぞれ観客に感動を与えてくれました。受賞チームとの差は本当にわずかであり、見る人によって感じ方はそれぞれなんだと思います。参加チームの皆さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました!また来年も札幌で会えることを楽しみにしています。

参照:YOSAKOIソーラン祭り公式サイト